アジングにおけるノット選びの基準

雑談・考察

釣りには多くの結束方法があります。

難しいものもあれば、簡単なものまでさまざまですが、ノットはどんな釣りでも使おうと思えば使えるため、大抵の釣り解説ブログや動画では総合的な内容になりがちです。

ですが、うちの売りは、すべての内容をアジング向けにしてしまう所。当然この内容もアジング視点で行くとどういう風になるのか見ていきましょう。

結束強度より速度優先

まず、アジングでは結束強度を出すよりは速度を重視する傾向にあります。

決して結束強度があって損なわけではないのですが、正しい結び方さえすれば、大体エステルの方が先に限界に来ます。PEだとしても、かなり細いものを愛用する人が多いので、すっぽ抜けよりラインの方が限界にきやすいのです

ただし、逆にいえばすっぽ抜けるなら結び方が悪いという事に他なりません。これはすっぽ抜けが多いクリンチノットでも同じです。その為、どのノットを選ぶかというよりは、より正しくきれいな結び方を覚えることが必要不可欠なのです。

クリンチノットは必須級

さて、アジングの結びで一番重要といえるのはクリンチノットと断言できます。

あらゆる結び方の中でも簡単で手早く結べ、破綻も少ない。初心者がまず最初に覚えるべき結び方でしょう。

結束強度は65~75%とノットの中ではかなり低いのですが、それでもアジングで使う分については十分。ですがアジ以外の外道も大量に現れる場所で幅広く狙う場合は念のため、この後紹介するダブルクリンチノットを使ったほうがいいでしょう。

クリンチノットは実は二種類ある

実は、クリンチノットと呼ばれるものは二つ存在します。

一応名称で分けるならわっかに一回通す結び方をクリンチノット。二回わっかに通す結び方をインプルーブドクリンチノットといいます。

クリンチノット

↑こっちがクリンチノット。

クリンチノット

↑のようにクリンチノットからもう一度輪を通すのがインプルーブドクリンチノットです。メディアによってはこっちをクリンチノットと呼ぶことがあります。

結束強度としては間違いなくインプルーブドクリンチノットの方が高いです。

ですが同時に初心者が破綻させやすいのはインプルーブドクリンチノット。破綻の理由は主に結束時長さに余裕がなく、締め込み時に結び目が破綻して起きるものなので、ちゃんと覚えれば対処できるものの。ですが人によってはこれが大きな障害になったりします。

楓

あ~……慌てて結んで失敗したりね。私もよくやる。

だいぶく
だいぶく

落ち着けっていつも言ってんだがな。ただ、クリンチノットの方だと、破綻がおきづらいため、誰でも手早くそれなりの強度を出すことができるから、手先の器用さに自信がなければこっちをおすすめするぜ。

ダブルクリンチノットはアジングだとオーバースペック?

引用:Seaguar公式HPより引用

さて、ダブルクリンチノットもルアーの結束では超優秀。というかシーバスやエギング、その他多くがこっちのノット推奨のため、汎用性はクリンチノットより段違いで高いです。僕もアジング以外だと大体ダブルクリンチノットで結びます。

その大きな理由が、クリンチノットと難易度がさほど変わってないのに、結束強度80%程度というハイスペックな点。クリンチノットを覚えた人なら大体ダブルクリンチも簡単にできます。

美穂
美穂

そんなに簡単なら、全部ダブルクリンチノットで結んじゃえばいいじゃん

う~ん。まぁそうなんですが、アジングの場合ジグヘッドによってはアイのサイズが極端に小さいものが結構あるのです。特に34系のジグヘッドはそうですね。

そうなると、二重にラインを通すダブルクリンチノットは、結びづらい部類になりがち。

まぁ、そもそもクリンチノットでもよっぽど下手に結ばない限りは、まずアジングですっぽ抜けるという事はありません。という事で、アジングで使えないというよりはややオーバースペックといった印象でしょう。

ユニノットも覚えておくと便利

ユニノット

初心者向けノットの筆頭とも言えるのは、クリンチノットとユニノット。

端糸側でくるっとわっかを作ってグルグル巻きつけるだけという、クリンチほどではないもののかなりシンプルなノットなので、初めてでもまず覚えられるでしょう。結束強度も75~80%とビギナー向けにしては高い水準を誇ります。

問題は釣り場では風もあり、ヘッドライトだけの暗い環境で結ばなければならないため、不器用さんはこれでもミスることがあったりします。老眼で見えないからユニノットからクリンチに切り替えたって意見も聞いたことがありますね。

ただ、リールのスプールに結ぶときは、クリンチだとまずすっぽ抜けるため、ユニノットで結ぶことをおすすめします。

漁師結びはデメリットも

引用:Seaguar公式HPより引用

ノット最強とまで呼ばれる漁師結び。ですが、僕はあえて漁師結びはこのブログでは紹介していません。

というのも、漁師結びの弱点として、細いラインだと強度が落ちるという特徴があるからです。

さらに他のノットよりも手順が多いことや、アイに二重の状態で通しておかないといけないため、ジグヘッドによっては結束難易度が一気に跳ね上がります。

そこまでの苦労をしてまでアジングで使う必要がないため、このサイトでは紹介していません。

ですが、ジギングを始め多くのルアー釣りで信頼されているノットですので、覚えて損ではないでしょう。

意外と覚えると便利なパロマーノット

パロマーノット

結束強度90%以上。シンプルなのにPE直結でも使えるというモンスターノット。それがパロマーノットです。

あきらかにアジングではオーバースペックなノットですが、実はアジングでも結構活躍するのです。

理由は、キャロやフロートなどでは、仕掛けによってPEをサルカンに直結するケースがあるためです。

一応どうしても直結したくないなら、リーダー部分で2分割するようにカットしてから結ぶという手があるっちゃあるのですが、ぶっちゃけメンドクサイ。かといってクリンチノットやダブルクリンチノット、ユニノットは、PEだとびっくりするほど簡単にすっぽ抜けます。

なのでパロマ―ノットを覚えていると、かなり便利です。

リーダー結束はトリプルエイトノット

アジングにおけるリーダー結束の主力はトリプルエイトノットです。

その理由は二つ。まずは結束速度が速い事。よっぼど不器用などっかのタヌキ以外だと、ライン同士の結束だと一番早いと言えるでしょう。

だいぶく
だいぶく

タヌキよぉ……お前まだトリプルエイトノット苦手意識抜けてねぇのか?

アタホタヌキ
アタホタヌキ

こ、これでもめちゃくちゃ練習してだいぶ安定してきたんですよ!? でもライン細くて摘まみにくくて……

まぁ、タヌキの話は個人差と置いておき、明確なデメリットをお話しましょう。

まずは結束強度。大体60~70%程度とされておりエステルでラインブレイクする時は、大体トリプルエイトの端側からブチ切れます。

さらに、結びコブが大きく、端糸もある程度残さないと強度が大きく落ちるため、ガイドを通すと飛距離がめちゃくちゃ落ちるのもデメリット。その為、トリプルエイトノットはほぼショートリーダー専用といえるでしょう。

FGノットも確実にできるようになろう

リーダー結束の代表格といえばFGノット。結束強度は80~90%程度と、かなり強力です。

有名な分サポートツールもかなりの数があります。

実際、トリプルエイトノットが苦手なタヌキも、先日の西日本釣り博2025の会場で行われたノット強度計測のイベント時に、使い慣れたノットアシストでチャレンジしたのですが、その日一番といわれるくらいには高いクオリティを出すことが出来ました。

だいぶく
だいぶく

仮にも釣り業界関係者だったおめぇが、ツール使用でノット強度計測イベントに参加って……

美穂
美穂

大人げない通り越して情けなーい

アタホタヌキ
アタホタヌキ

い、一応YGKよつあみさん側が用意したノットアシスト使ったし、普段手でFGノット組んでないんだからし、仕方ないでしょ!?

彩夏
彩夏

ま、まぁまぁ。初心者でもクオリティの高いノットが組めると考えれば、ノットアシストがすごいって事にはなりますよね。……タヌキさんは初心者でもないですが

……傷心のタヌキが思うに、FGノットをアジングで使う利点は、主に結びコブが細く、ガイド抜けがいいことにあります。なので、ロングリーダーでガイドにノットを入れ込む場合でも飛距離が出ます。

また、フロートではFシステムなどのFGノットの余り糸を使うことを前提としたリグもあります。少なくとも、覚えて損はないノットといえるでしょう。

まとめ ノットを使い分けよう!

いかがでしたか?

最悪クリンチノットさえ覚えれば、アジングを楽しむことはできます。ですが、適切なノットを覚えることにより、できることがかなり増えます。

この機会に各種ノットを覚えてみてはいかがでしょうか?

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