潮汐の仕組みと潮汐表の読み方:海の満ち引きの原理とデータ解析法

釣り方・HowTo

釣具店や釣り雑誌、必ずと言っていいほど潮汐という言葉が出てきます。なんとなく満潮や干潮の意味は理解できるものの、釣りにどういう影響を及ぼすのかはわからないという人もいるでしょう。

今回は潮汐がアジングに及ぼす影響をご紹介していきます。

潮汐とは?

潮汐とは海面の上下運動のことで、毎日2回ほど上げ潮、下げ潮のサイクルが現れます。上げ潮が最高潮位に到達した時を満潮下げ潮が最低潮位に到達した時を干潮と呼びます。

潮の満ち引きの原因は、月と太陽の引力による潮汐力(満潮力)の影響によって起こります。地球は常に太陽にある一定の力で引っ張られていることで、太陽の外周を回るように何周もしています。この引力がなくなったら遠心力で太陽系からジャイアントスイング風に投擲されます。結果地球は一瞬で冷え込んで生物が生きられない星へと変貌します。わぁ怖い。

月もまた引力があります。だから地球の周りをある一定の距離で引かれあってぐるぐる回るわけです。これも引力がなければ、月はどっかに飛んでいきます。「ヌルフフフ」とか笑っている黄色いタコも、破壊する月がなければアイデンティティが一つ崩壊してしまうでしょう。

さて月や太陽に引力があるということは、地上にあるものもその影響を受けるということ。その影響を受ける主な物質が、大気と水。だから低気圧が発生したり、潮の満ち引きが生まれるというわけですね。

楓

月や太陽が影響してるなんて知らなかったー。これで私も気象庁とかに入れたりすんのかな?

だいふく
だいふく

……んなわけねーだろ。低気圧や潮汐は引力以外にもいろんなものの影響を受ける。それを把握するには、長年の研究と勉強が大事だ。だから、気象庁や、海上保安庁の人には感謝しなきゃな。

潮回りについて

潮には大潮、中潮、小潮、長潮、若潮の5種類があります。これらは約29.5日の月の公転周期で一巡し、中潮が4回、その他は2回ずつ起こります。これらの期間は一定しておらず、地域、というよりエリアごとに差が発生します。詳しく知るには潮汐表で確認する必要があります。

大潮(おおしお):潮の干満の差が大きい。
小潮(こしお):潮の干満の差が小さい。
中潮(なかしお):大潮と小潮の間の期間。
長潮(ながしお):上弦・下弦を1〜2日過ぎた頃、干満の差が一段と小さくなる。
若潮(わかしお):小潮末期の長潮を境に、干満の差が次第に大きくなり始める。

楓

アジングはどの潮が一番釣れるの?

だいふく
だいふく

一般的には大潮のような潮が動くタイミングとされているが、エリアによっては大潮だと流れが速すぎる場合があって釣れないとされることもある。だから逆に小潮の方が釣れるってこともあるぜ。

ちなみに、僕は個人的に中潮くらいが好きです。大潮だとシーバスなどの大物の活性が高くなるのか、アジが少なくなるケースがあるみたいで、割とランダムになりがち。

アジングタックルでシーバスかけるのも楽しいですけどねー。

潮汐表の使い方

潮の満ち引きをわかりやすく表記したものを潮汐表といいます。

潮汐表は海上保安庁のデータに基づいて作成され、干満の時刻や潮回りを調べるのに役立ちます。ただし、潮汐や潮位は場所ごとに異なるため、全ての港の潮汐が掲載されているわけではありません。なので、大体はその地域で一番近い観測所の潮回りを参考にすることが多くなります。

最近はアプリで簡単に潮汐を調べることができるので、参考にしてみましょう。

タイドグラフBI
引用:タイドグラフBI

ちなみに僕はタイドグラフBIというアプリを使ってます。めっちゃ使いやすいし、基本無料なのでおすすめです。

だいふく
だいふく

こう言ったデータは気象庁海上保安庁が観測したデータが元となってる。それぞれのホームページでデータは公開されてるから、具体的な時間を知りたいときは参考にするといい。ちなみに気象庁のページが見やすくておすすめだぜ。

潮汐と釣果の関係

潮の流れ方は複雑ですが、一般的には潮の流れがある方が、魚の行動に影響を与えるとされています。

たとえばアジングの場合だと、潮流れの先にアジがいることが多いので、流れがあれば潮があたる場所を狙ってルアーを投げ入れる。逆に流れがないと、どこにアジが溜まっているか予測がつきづらいわけです。

また流れがほとんどない状態だと、小さな流れによってプランクトンがあちらこちらにバラけるわけですから、食い気のあるアジもあちこちに移動します。これじゃ釣りづらいのも当然というわけです。

なので、原則としてはアジングは、小潮などの潮が緩いタイミングは釣りづらいということになりますが、だいふく親方が話した通り、釣り場にもよります。

また干潮だと潮位が低すぎて釣りにならないというケースもあります。エリア選びの参考にしましょう。

上げ3分下げ7分を狙ってみよう!

「上げ3分下げ7分」は、昔から釣り人の間で語り継がれてきた潮の状態を表す言葉です。分と言っても時間ではなく干潮と満潮を10等分した時の海面の高さを基準に「上げ3分」は干潮から3分の2程度潮が満ちた状態、「下げ7分」は満潮から7分の2程度潮が引いた状態を指します。

「上げ3分下げ7分」がいい理由は以下の通りです。

・潮の流れが速すぎず、遅すぎないため、魚が活発に動き回り、エサに反応しやすくなる。
・仕掛けが適度に流れて釣りやすい。

もちろん、上げ3分下げ7分が確実に釣れるというわけではありません。エリアによっては微妙に潮が早すぎたりするケースもあるため、あくまで参考程度にしておきましょう。

楓

……結局何時くらいに釣りをすればいいの?

だいふく
だいふく

満潮、干潮のタイミングで入るくらいがちょうどいい。そうすれば、その日の釣り場の様子を把握したタイミングで上げ3分下げ7分になるだろ?

楓

うーん。学校とか家の手伝いもあるし、そんな都合よく釣り場に行けるかな?

だいふく
だいふく

別に無理に上げ3分下げ7分を狙う必要はない。満潮、干潮は釣れないと言われるが、絶対じゃないからな。何時に釣りしようかと悩んだ時に参考にする程度で十分だ。

まとめ 潮流と釣果の関係を把握しておこう!

潮の流れを意識するだけで、アジがどうやってエサを食べようとしているのか予測が立ち、短時間で釣果を得ることが可能になります。

潮汐の情報を活用して、釣果アップを目指しましょう!

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