アジングで現在よく使われるリーダーの結び方はトリプルエイトノット。確かに簡単に結べて、しかもサクッと結べるので、僕もたまに使います。
ですが、そんな僕でも一番使っているノットはトリプルエイトノットではなく、難しいとされるFGノットです。しかもめちゃくちゃ不器用なのにも関わらず。何だったら、釣り場でFGノットを組むこともあります。
その最たる理由である「ノットアシスト2.0」の紹介と、FGノットの結び方を解説します。
アジングでFGノットが主流とは呼べない理由
FGノットは大半のPEラインを使うルアーゲームで最も使われているといっても過言ではない結束強度が高い結び方です。
ただし、アジングの場合は、そもそもそんなに結束強度を求められることが多くありません。トリプルエイトノットが抜けるくらい引っ張られるなら、その前に大抵ラインが切れるからです。エステルはもちろん、PEでも細いものを使いますからね。
そのため、より手軽に結べるトリプルエイトノットが主流と言われているわけです。
アジングにおけるFGノットの利点
では、なぜ僕がFGノットを使う一番の理由はガイド抜けのよさです。
特に長めのリーダーを使う人はそうですが、結び目が大きいと、キャスト時にガイドに引っかかり、キャストの飛距離を落としたり、穂先がらみにつながることもあります。
だったらショートリーダー使えばいいじゃんと思う人もいるでしょうが、それはそれでめんどくさい。ジグヘッドを結び直すたびにリーダーが短くなっていくわけですから、ショートリーダーだと数回でリーダーを組みなおさなければいけない。
さらに僕の場合、トリプルエイトノットだと不器用ゆえにラインを結ぶ途中でラインがつまめなくなることが多々あります。目もいい方ではないため、リーダーを見失い、こんがらがることも……。
手で結ぶ方法もあるけど……
FGノットは道具を使わず指を使って結ぶこともできます。ちなみに僕もシーバス用のPEとリーダーで室内なら普通に結べます。
が、アジングで使われるラインはめちゃくちゃ細い。シーバス用がPE0.8号くらいですが、アジングの場合太くても0.4号ですから、実に半分。当然リーダーもそれに合わせて細くなるわけです。
そうしたら、とにかく風に流されまくるし、暗い場所だからラインをつまみにくい。僕が釣り場でトリプルエイトノットですら苦戦する理由はこれです。(室内では10秒くらいで結べます)
そんなんで釣り場に立ったらどうすんのかって? そこで役立つのが「ノットアシスト2.0」です
不器用さんの強い味方「ノットアシスト2.0」
ノットアシスト2.0は、第一精工が発売しているFGノットをめちゃくちゃ簡単に結んでくれる道具です。
その簡単さたるや、電動ノッターですら「え、どのスリットに入れるんだっけ? あれ? あれぇ?」ってなって使いこなせなかったタヌキですら、一発で結び方を覚えたほど。おかげで某有名メーカーの電動ノッターは現在お蔵入りです。
端糸を挟み込んでおける仕様のため、風に流されることはまずありません。これがうれしい。暗い中だと、リーダーやラインの端糸を見失って「あれ? どうなってんだ?」ってなることがありますが、ノットアシストの場合はほとんどありません。
図解で解説! ノットアシストを使った簡単なFGノットの結び方
まず、本線とノットアシスト2.0の両端に巻き付けるように取り付け、リーダーは真ん中に取り付けます。巻き付ける回数は1~2回程度でOK。
そして、図のように本線の端糸が下側に来るように持ち、リーダーを重ねて本線の上側を一回ぐるっと巻き付け、引っ張ります。
次に、下側の本線を巻き付け、再び引っ張る。すると、画像右側のように本線がリーダーに巻き付いているような図になります。
この時、本線が図のように本体側に巻き付いているかを確認してください。結構起きるのが、変に巻き付いて形がいびつになったり、逆側に巻き付いたりする症状。こういう時は本線を引っ張っているアームを軽く閉じ、緩んだ本線を指で整えるようにしましょう。
数回巻き付けた段階だったら修正が利きますが、回数巻き付けた後だと、ラインを切らないと無理です。
①~②を10回ほど繰り返すと、左の図のようになります。
そして、ラインの端糸側をほどいてハーフヒッチで仮固定をします。この時リーダーの端糸を上側の固定具(ラインの本線側)に挟んでおくと、やりやすいですよ。
わわっ! 結んでる途中で切れちゃった……。
エステルラインで使う場合や0.2号以下の超極細PEを使う場合は絞めこみすぎに注意だぜ。緩めて形を整えつつ、結ぶくらいがちょうどいい。絞めこむ力はノッターが開く力だけで十分だ。
仮固定が済んだら、リーダーの本線側をメインラインの端糸を巻き付けていたところに固定し、左の図のようにします。そして、4~5回ハーフヒッチを繰り返して編み込みます。
ここまで終わったら、リーダーの端糸を外し、結び目ギリギリのところでカットしてください。
この時、ライターで焼きこぶを作る方法もあります。こうするのは、より結束強度を高めるためですが、アジングの場合はやらないでも問題ありません。
焼きこぶ作ろうとしてメインラインにダメージを与えてしまうミスのリスクもありますし、仮に完璧に成功したとしても、結束強度が持たなくなる前にラインがぶちぎれるのであまり意味がありません。
リーダーを切断したら、さらにハーフヒッチを4~5回繰り返して、エンドノット(図の中央を参照)を行い、端糸を少し残して切ります。
まとめ 初心者にこそやってほしいFGノット
ノットの難易度としては高いとされるFGノットですが、ノッターを使ってゆっくり覚えれば、割と初心者でも簡単に結べます。
それに最初のうちに覚えておけば、後々楽ですし、僕のようなかえってトリプルエイトノットより釣り場では楽というパターンもあります。
ぜひこの機会にノットアシスト2.0でFGノットを覚えてみてはいかがでしょうか?
また、ノッターはノットアシスト2.0だけではなくほかにもあります。自分の一番やりやすいタイプのものを探してみてもいいかもしれませんね。
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