春のアジングに産卵は外せない要素。そりゃアジのすべてがいっせーので産卵するわけではありませんが、人間と違いエアコンや服で気温(魚にとっては水温)調整ができない以上、季節と産卵は密接な関係があるのです。
なら、産卵シーズンを迎えたアジを釣るためにはどうすればいいのでしょう。
今回は春のアジングでアジに食わせる方法を考えてみましょう。
春はプランクトンパターンを意識
春の基本はプランクトンパターン。これはどのフィールドでも同じことがいえます。

でもさ、アジだって同じ食事ばっかりって嫌なんじゃない?
そうですね。ただしそれは産卵が絡まない場合です。
女性なら人間だって同じです。人間も妊婦なら消化にいい食事を選ぶでしょう? 産婦人科の先生から食べてはいけない食事とか教わるはずです。
これとまったく同じことがアジでも発生します。
人間のように骨だけ除外して食べることができない以上、骨ごと丸のみにしないといけない魚よりは、パクパクいけるプランクトンの方がいい。ということで、基本的にはプランクトンパターンとなるわけです。
ボトムを狙うためのジグヘッド選び

プランクトンパターンなのはわかったけどさ。じゃあ、アジはどこにいるの
春の場合、比較的ボトム狙いになる確率が高い傾向にあります。
理由はいくつかありますが、まず、水温の問題。早春だとまだ冬の影響が残るため、水温が安定しているボトムにいる傾向が高いのです。
少しずつ水温が上がっていくと当然表~中層にもアジは上がってきますが、産卵に向かうにつれ、体力を使わないためにも潮の流れが安定し、動かなくてもエサが落ちてくるボトムで待ち構えることが多くなってきます。

ジグヘッドはどれを選べばいいのでしょう?
基本的にはボトムに到達しやすく、ラインを張りやすい重めのジグヘッド。なのでタングステンも選択肢に入ります。
ただし、重めのジグヘッドはスローフォールしにくいという弱点もあるので、ボリュームのあるワームを使って沈む速度を調整する必要があるでしょう。
なぜスローフォールをするのか?

スローフォールってゆっくり落とすってことだよね? そんなに釣果に影響があるものなの?
基本的にスローフォールにしたい理由は以下の通りです。
・ミスバイトを防ぐ
・相手にできる限り長くワームを見せる
・食いやすいエサを演出する
ミスバイトを防ぐというのは、早く動くものより遅く落ちた方が捕食しやすいだろうという単純な理由。
相手に長くワームを見せるというのは、警戒心を解くという理由と、産卵を控えたアジはその分動きが鈍くなるので、じっくりと狙わせたいから。食いやすい演出をするというのも同じ理由ですね。
じゃあ、どうやってスローフォールを実現するのかといえば、ジグヘッドを軽くするのが基本です。

なるほど!……ってあれ? さっきはボトムを攻めるためにジグヘッドを重くするって言ったじゃん
そう、ボトム攻めのセオリーとスローフォールのセオリーが真っ向からぶつかってしまっているのです。
確かに軽量リグでもボトムを攻める方法はあります。その分長い時間をかけて沈めればいいのですから。ただ、そうすると余計に流されてしまってアジのいるエリアにたどり着けなくなったり、到達できたとしてもちょっとアクションを少し入れるだけで、すぐに上がってきてしまいます。
多少はワームのボリュームを上げることでフォールスピードを調整できますが、あくまで微調整レベル。大きな変化を与えるためにはやはりジグヘッド側の重さを調整する必要があります。

でも、それならどのくらいの重さならいいのでしょうか?

僕なら流れがないなら1gから。流れがあるならタングステンの1.5gをベースに攻めますね。あとはアジの反応を見て臨機応変に対応しましょう
覚えておきたい ジグヘッド以外のリグ
ジグ単以外の選択肢も持っていると、いろんな状況に対応できます。
まずはダウンショットリグ。シンカーとハリの距離さえ調整すればベタ底を攻めてもまず根掛かりしませんし、動かさず同じ場所で誘い続けられるのも大きな利点です。
次に、キャロライナリグ。重さはあるもののアジング用のシンカーだと比重が小さいため、ある程度ゆっくり落ちてくれるのがうれしいポイントです。
水深が浅いエリアだとフロートリグもおすすめ。高い飛距離で広範囲を狙えるのは大きな利点。また、河口などの遠浅のエリアだと遠投以外の目的でも便利に使えます。
まとめ 春の大型アジを狙い打とう
いかがでしたか?
無論、すべてのアジが産卵しているわけではなく、ベイトフィッシュパターンでも釣れる可能性はあります。
ただ、産卵アジは体力をつけるために荒食いをしてくれるので、活性が高いのも事実。じょうずに狙って春アジを攻略しましょう。
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