アジングはロッドでアクションを付けることが基本パターン。語るは簡単。やるは奥深い。ルアーフィッシングの最大の楽しさはここにあると思います。
同時にどのアクションが釣れるのかは状況によって異なり、安定した釣果を望むなら手札……つまりアクションパターンを増やす必要があります。
……って言っても、アタシ初心者だからなんにもわかんないや
そんな美穂のために、簡単にできるワームアクションをご紹介しましょう。
基本は「ちょん・ちょん・ちょん・スー」の4テンポ リフト&フォール
アジングの基本にして安打率激高の4番バッター的アクションといえばリフト&フォール。
やり方自体はめちゃくちゃ簡単です。竿を「ちょん・ちょん・ちょん」と2~3回くらい軽い力でシャクる……要するに上に振ります。
振るって、どのくらい振ればいいの?
ジグヘッドの重さを軽く感じる程度でOKです。感じないなら糸フケ(ラインのたるみ)が多い可能性が高いので、巻き取りながらジグヘッドの重さが感じられる程度までラインを張りましょう。
2~3回シャクったら、そのまま巻かず動かさず。ワームを落とす(フォール)させます。
落とすって何秒くらい?
大体5秒前後です。ただ、活性によってフォールする秒数は変更します。食いが悪いときは、少し長めにフォールさせるのもありです。
極めるためにテンポやしゃくる回数を変化させよう
ふふっ。やっぱ美穂はまだまだだね。リフト&フォールなら私なら完璧にできちゃうよん
調子に乗らない方がいいぜ。うまい下手が分かれるのはここからだからな
そうですね。プロもそうですが、僕も結構その時の状況によってアクション方法を変えます。
シャクる距離、スピード、強さ、テンポ、フォール時のカウント。アレンジできる場所はさまざまです。
時には、わざとロッドを下げ、フリーフォールに近いアクションを加えることで、リアクションバイトを誘う方法もあります。
う……そんなにバリエーションがあるんだ。同じリフト&フォールなのに……あ、アジングは奥深い……
ちなみににリフト&フォールは、アジンガーによっては「シェイキング&フォール」と呼ぶ人もいます。やり方的には変わらないのですが、アジングのシャクりは、バス釣りに例えるとシェイキングに近いため、差別化という意味で使い分けている人もいます。
当サイトでは混乱を避けるため、「シェイキング&フォールとリフト&フォールは同じもの」という事でまとめていますが、どちらにせよ、それだけ同じようなアクションでも工夫できるところがあるという事ですね。
遠投リグはシンカーが二つあることに注目
遠投リグを使う場合は、ジグヘッドと、フロートなどのシンカー。二つのオモリがあることをしっかり意識しましょう。
そのためには引き抵抗をしっかり感じて、今引っ張ってるのが、遠投用のシンカーなのか、ジグヘッドなのかを意識することが大切です。
これが感じ分けられれば、攻め方にバリエーションが増えますし、ジグ単では決してできない技も使えるようになり、かなり便利です。
表層だと必須 タダ巻き
表層でライズしているときなどに必須となるアクション。タダ巻き。その名の通りただ巻くだけです。
ちょっと、初心者だからってアタシを舐めてもらっちゃ困りますなぁ。ただ巻くだけなんてラクショーじゃん。
と、思うかもしれませんが。案外奥深く、難しいのもタダ巻きだったりします。
たとえば、リトリーブスピード。常に一定の速度で巻くというのがタダ巻きのコツですが、これが案外できてない人が多い。ちなみに僕も結構苦手です。
リールというものの構造上、縦にハンドルを回転させるため、上りより下りの方が早くなってしまったり、上りの時にタックルも持ち上げてしまったりと理由はさまざま。癖になってしまうケースもあります。
こうなってしまうと生き物にない機械的な動きを生み出してしまうことにつながり、釣果を大きく落とすことになりかねないのです。
また、ロッドの角度によって進行方向が上下左右変わることも意識しなければなりません。
どうですか? タダ巻き自体は簡単なアクションですが、案外難しいでしょう?
ひえぇ……い、一気に難しくなったよぉ……タダ巻きって案外難しいんだね
まぁ、リフト&フォールのケースと同じだ。やるのは簡単だが、バリエーションも含めれば複雑になる。極めたいなら、ドリフトを意識してみるといいぜ。
まぁ、とはいえタダ巻きが下手だから釣れない、という事は考えにくいです。釣りは確率論ですから、少しだけ釣れる確率を上げる程度に考えていて大丈夫でしょう。アジングだとそんなにタダ巻き必須な環境もないですしね。
ビギナーにオススメ ストップ&ゴー
なんかすっごい難しくなってきたよぉ……なんか簡単なアクションはないの?
確かに極めると難しいアクションが多いですからね。
そんなビギナーにオススメなのはストップ&ゴー。
巻いては止めて、巻いては止めてを繰り返すだけの単純なアクションですが、糸フケが出にくく、フォール中のアタリも取りやすいのでおすすめです。
アクションのバリエーションとして覚えておくのもいいですし、フォールでアタリを取るアジングの基本通りの釣り方となり、すんなりリフト&フォールに切り替えられると思います。
まとめ 簡単だけど奥深い アクションパターンを習得しよう
いかがでしたか?
どれもやること自体は単純なので初心者でも簡単ですが、極めると奥深い内容です。
海の中でワームがどう動いているか想像しながら、うまくコントロールしてみましょう。
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