パリピは花火ではしゃぎ、釣り人は釣り糸を垂らす。どうせ祭りなら花火を見ながら釣り糸を垂らすと言うのも乙なものです。
ただ、同時に疑問もよぎります。それは「花火の日って釣れるのか?」ということ。
今回は夏祭りとアジングについて、実体験も踏まえて考察していきましょう。
魚に音は聞こえるのか?
爆発音である花火の音は人間にはやかましいほど聞こえていますが、そもそもアジに音が聞こえるのでしょうか?
魚には耳たぶはありません。と言うことは聞こえていないのではないかと考える人もいるでしょう。
しかし実は、魚にはちゃんと耳があるのです。内耳といって、小脳の近くにあります。
実際、海の生物には泳ぐ時に音を出す生き物が結構います。暴走族ほどやかましくはありませんが、水中は地上の4倍早く音が伝わるといわれているので、結構はっきりと聞こえているのかもしれません。
さらに魚には、側線という潮流の変化を敏感に感じる高感度センサーのようなものがあります。花火クラスの爆音ともなれば、何かしらの形で魚に伝わっている可能性は十分あります。
光や人にも反応する可能性が
当然ですが、魚は人や花火の光にも過敏に反応します。
特に打ち上げ花火は基本海の近くで行われます。いやがおうにもアジへの影響は避けられません。
祭りの騒ぎは魚にも伝わりますし、魚には光の屈折を利用して地上の人間を見ているため、まず間違いなく大量の人間が集まっていれば近寄ることはないでしょう。
まぁ、それ以前に、そんな密集地帯で釣りをするなって話だけどねー
アジの行動を予測して場所を選ぼう
そんなにマイナス要素が多いなら、釣れないんじゃない?
ところが、そうでもありません。意外と花火の日でもアジは釣れます。ただし、場所と時間は選びます。まずは場所を選んでみましょう。
まず、アジが花火に驚いたとしたら、どこに逃げるかを想像します。祭りの開催地は最初から釣竿なんて出せないから除外するとして、規制がされていない近くのポイント。その中から花火打ち上げ場所を中心としてアジが逃げそうな場所を予想します。
もちろん沖に逃げている可能性も捨てられませんが、アジだって花火大会の日は絶食と言うわけには行かないでしょう。
それなら必然的にプランクトン保有数が多く、且つ祭り会場から少し離れた場所で食事を取るはずです。
花火のあとは意外とチャンス
動物の本能的に花火直前はどうしても怯えたり驚いたりするもの、こればっかりは仕方ありません。
なので、本番は花火の後、数時間後です。このタイミングなら、交通規制も解除されている箇所も少しずつ増え、花火を見ていた客もほとんど帰っているので、気兼ねなく釣りができます。
犬や猫を飼ったことがある人はわかると思いますが、花火で驚いたからっていつまでも怯えているわけではありません。おさまってしばらくすれば「遊べ!」とばかりに近寄ってきます。
我々アジンガーが狙うべきは、この状態のアジです。遊んであげようじゃないですか。……ちょっと尖った猫じゃらしで。
ちなみに、以前僕は以前、このパターンがハマって投げるたびに釣れるフィーバータイムを味わいました。
まとめ 祭りの規制には気をつけよう
いかがでしたか?
案外祭りの日でもポイントとタイミングさえ間違えなければアジは釣れます。
ただし、祭りの日は通常とは違う交通規制や侵入禁止となる場所がたくさんあります。会場の外でも結構な人だかりができます。
当然ですが、決して周りに迷惑がかかる状態で竿を出しては行けませんし、ロッドケースやタックルケースを抱えながら花火を見るのも良くありません。なので竿を出すなら、祭り客が引いて警備が解除された後にしましょう。
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