釣りの移動方法はそのほとんどが車です。それもそのはず、荷物が多いですし、移動時間も考えると車という結論に至るのは当たり前。
ですが、僕が先日電動アシスト自転車を手に入れ、実際に釣りに行ってみたところ、「あれ? 車よりよくないか?」と思うくらいには便利だったのです。
今回はでんあしアジンガー(ビギナー)の僕が自転車釣行を勧める理由と、今回選んだ「パナソニック ビビL押し歩き」にしかない画期的な機能をご紹介します!
自転車釣行の利点
自転車釣行最大の利点は堤防の奥まで持ち歩けること。
重たい荷物も道具もラクラク持ち歩けて、手元に置いておけるので超便利です。(強引に車で突っ込んじゃう人もいますが、普通に駐禁取られても文句言えないし釣り場が閉鎖される原因にもなるのでやめましょう)
また節約の強い味方……なのは当たり前すぎて、もはや言うまでもないかもしれません。最近はガソリンがべらぼうに高いですからね、そう言う意味でも自転車は大きな力になるでしょう。
さらに堤防内のランガンのテンポがめちゃくちゃ早い。車なら堤防内は歩きですからね。小規模な移動も竿やタモを出しながら楽々移動できます。幅が広い場所ならこいでも移動できますしね。
隣の堤防に移るだけで普通わざわざ車の移動はしないしな。その間が全部自転車ですんでしまうのは大きなメリットと言えるだろうな。
ですね。釣り向け自転車に折り畳みが多いのは、それが理由みたいですよ。大規模な移動は車で、堤防内は自転車って人が増えているそうです。
カスタムパーツが多く、100均アイテムでも簡単に釣り用カスタムができることも大きなメリット。竿立てやドリンクホルダー。傘立てを利用する手もありですね。
先日紹介した下の記事のロッドホルダーも自転車との相性抜群。カゴにカラビナをつけて一時的にロッドスタンドとして使えます。
電動アシスト自転車のメリットはやっぱり楽なこと
では同じ自転車の中でも電動アシスト自転車の何が便利なのか……といえばそりゃまぁ楽なことですよね。説明するまでもなく、坂道や発進時の力を力強くアシストしてくれます。
……と、それだけじゃさすがにあれなんで、釣りならではの利点を言うと、重たい荷物との相性がいいことでしょうか?
自転車は基本乗っているものが重いほど、こぐ力が必要になります。自転車で釣りをする場合、重たい荷物を全部自転車に乗せるわけですから、当然こぐ力もそれだけ必要になります。
それらも含めてアシストしてくれる……と考えるとかなりメリットが増えるのではないでしょうか?
電動アシスト自転車のデメリットとオススメしない人
そんな電動アシスト自転車にもデメリットはあります。それは本体重量が重くなること。なので自転車を抱えないといけない場面ではかなり力が入ります。
また、電池が切れたときのリスクもあります。電池が切れたとしても普通の自転車として乗ることは可能ですが、重たい分こぐ足の力はその分必要となります。なので電池の管理は万全にしましょう。
超長距離移動をする場合は往復分も考えると、スペック表の半分くらいしか移動できない点にも注意。ライトも使う場合はそれ以下と言っていいでしょう。
一応充電器を持ち歩く手もないわけではありませんが、元々持ち歩きを前提とした設計じゃないため、それなりに大きいです。
以上のことを踏まえると、ママチャリでロードバイクとタメはるレベルのケイデンスの持ち主は、ロードバイクや折りたたみ自転車をオススメします。
足に自身がない人は、電動アシストも検討してみましょう。ちなみに折りたたみタイプにもありますよ。
僕がパナソニック ビビL押し歩きを選んだ理由
さて、じゃあなぜ折りたたみでもなく、ママチャリスタイルな「ビビL押し歩き」を僕が選んだのか。
折りたたみじゃない理由は、現在車を所有していないから。その辺の事情は最後にお話しするので、その辺は一旦置いておき、純粋に自転車を選んだ理由をお話します。
新機能「押し歩き」モードが最強
この自転車にした最大の理由が押し歩きモード。
サドルの下のレバーと一緒にサドルをあげると、そのまま斜めになり、押し歩きモードに切り替わります。
そして、押し歩きボタンを推すと、ゆっくり歩くくらいのペースで進んでくれるのです。要するに自走してくれるってわけですね。
釣り場には狭いスロープが結構あります。自転車をこげない場所も結構多いです。普通の自転車なら押し歩きも苦ではありませんが、ただでさえ重たい電動アシスト自転車。さらに釣具もプラスとなると結構辛い。
そんな中登場したのが、押し歩きモードというわけです。本来買い物や子供の送り迎えなどを想定して主婦向けに作られたモードではありますが、チャリ釣り人にもかなり便利です!
でもさ。そんなことができるなら、わざわざサドルを動かさなくてもモードチェンジできる仕様にできるんじゃない?
技術的には可能だが、日本の法律はめんどくさくてな……こうでもしないと原付扱いになるんだ。「サドルが斜めで乗れないからあくまで原付じゃないですよー」アピールをしてるってわけだな……。
ホントその辺めんどくさいですよねー。
ちなみにずり下がり抑制機能も地味に便利です。押し歩きモードを使ってる時に不意にてを離してしまったら、10秒間はその場で止まるアシストがかかるので、急に重たくなるようなトラブルもありません。
アシストパワーが強力な割には軽い
パナソニックが電動アシスト自転車事業に参戦した時、僕は家電量販店店員でした。なのでその頃の電動アシスト自転車をよく知ってるのですが、正直言うと当時は重たい割にそんなにアシスト力強くなかったですね。
しかし、現在はカルパワードライブユニットの恩恵もあって結構軽い。パナソニック従来比として900g減量。たった2.8kgのドライブユニットだそうです。総重量は23.3kgです。
持った感じ、通常のお安いママチャリよりはちょっと重いくらいって感想。まぁ電動アシストの中では軽いくらいでしょう。
それだけ軽いんなら、アシスト力も弱いのでは? と疑ってたのですが、これがまためちゃくちゃアシスト力半端ない。
僕の家の近くはかなり激坂満載なのですが、そのほとんどは釣具を括ったまま立ち漕ぎなしでクリアできるくらいにはアシスト能力が強力です。普通にやばいです。
ハンドルロックが便利!
自転車あるあるで前カゴが便利だから、荷物を多く入れていて、ハンドルが勝手に曲がって左右に動いてしまうということありますよね? 釣りだと前カゴのところにタモ網とかロッドをつけることになるので、倒れたら大惨事です。
ただし、ハンドルロックが搭載されているので、ある程度はハンドルが勝手に回ることを抑制できます。これ結構便利。
スタンドがガッチリ支えてくれる
自転車の多くは片側にスタンドを立てるタイプ。これでも悪くはないのですが、釣りとなると少し難点。
というのも釣りをしている間荷物を自転車に括り付けていると、重心が上にあるため、斜めになってしまうとそのまま倒れてしまうのです。
なので、スタンドが両側支えているタイプを選ぶのは釣り自転車の必須事項といえます。釣りの間荷物は全部自転車に乗せておけるのでめちゃくちゃ楽です。
「ビビ・L・押し歩き」のデメリットとパナソニックに希望したいこととは?
推している商品も言いたいことがあれば無慈悲に指摘するのがタヌキスタイル。言いたいことも言えないこんな世の中じゃポイズンです。今回のビビL押し歩きも弱点はあります。
まず最初は押し歩きボタンの形状の悪さ。丸い出っ張った形なので、押し込んでるとだんだん指が痛くなるのが厄介。
そして、押し歩き搭載機には、今のところママチャリタイプしかないこと。ロングランもやりたいとなると、サスペンションがついていないママチャリタイプはきついし、ハンドルも好みが別れるところ。
人によっては車に折りたたんで使いたいでしょうから、いっそパナソニック電動アシスト自転車全種に押し歩きモードを搭載していただきたいと思うほど。裏を返せばそれだけ押し歩きモードは便利な機能です!
パナソニックさん! 全力で応援しますのでぜひよろしくお願いします!!
ちなみに「押し歩き機能はそんなにいらないかな?」って人は、スポーツタイプも結構あるので参考までに。
なぜタヌキ(主)は車釣行しないのか?
※大体僕の個人的な事情になります。興味ない人はこの章はスキップしてくださいね。
ちなみに、僕は車の免許を持っています。今は車を持っていませんが、乗っていた当時は無違反ではないものの無事故でした。
そんな僕が車を持たない理由は経済的な面もありますが、それ以上に精神科の先生からストップが掛かったからです。
僕が精神障害のADHDであることはこのブログの自己紹介でも語ってますが、当時通ってた精神科の先生は、障害者手帳を持っているADHD患者の場合、運転などの承認を出さないという方針だったため、ペーパードライバー研修や原付免許取得が難しくなったためです。
まぁ、法律上先生の意見を無視できなくはないですが、一度そんな判断が降った以上、簡単に車が乗れるわけもありません。
障害を超えるために 電動アシスト自転車を購入!
で、当時の先生とは別件で色々あり、別の精神科の先生に移ったのが現在。その人は「障害はあるとはいえ、その人の生活もあるため、ケースバイケースで車の運転や原付免許の取得は認めていこう」というスタイルでした。
ただまぁ、前の先生には形式上とはいえ断られている。だから精神科を移った瞬間「原付免許取りに行っていい?」というのもなんか申し訳ない。
と言うわけで、自転車ならどうかと相談し「自転車なら問題ないのでは?」という結論にいたったわけです。
タヌキのモットーは転んでも起き上がる。障害だろうがなんだろうが、転んでも別の方法を見つけて起き上がる。めげてなんていられません。
コロコロ転がるけど最後に立ってりゃいい。ぽんぽこタヌキなアジンガー。それがアタホタヌキです。
まとめ 運動不足解消にも、たまには自転車釣行してみよう!
いかがでしたか?
試しに北九州は戸畑漁港〜門司港までの約18kmのロングランにもチャレンジしましたが、ほとんど疲れないくらいにはアシストしてくれて、寄り道もできる余裕がありました。
ただ、まったく体を動かしていないわけでもないので、適度な疲労感が残るくらい。これだけ楽なら、運動が苦手な人も続けられそう。ちょっとした運動不足解消に使うのもよさそうですね。ぜひこの機会にいかがでしょうか?
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