多くの釣りでは遠投は正義と言われます。アジングの場合は言うほど遠投が重要な場面は多くありませんが、相手が広大な海を自由に泳げる以上、遠投が必要な場面は必ずあります。
特に常夜灯などの近距離を狙えない、あるいはアジがいないなら広範囲の闇夜をランガンするケースだってあります。そんな時はキャロライナリグはいかがでしょう?
今回はキャロライナリグの利点と使い方のコツをご紹介します。
キャロライナリグとは
一般的に遊動式のシンカー・スイベル・リーダー・ジグヘッドの順番で取り付けるリグを、キャロライナリグといいます。
他の釣りでは、弾丸型のバレットシンカーや、ナス型のオモリを使って組みますが、ライトゲームの場合、専用のシンカーを使います。代表的な商品で言うと「Mキャロ」などが当てはまります。
なんでライトゲームだと普通のシンカーを使っちゃいけないの?
ナイス質問ですが、今回はそのあたりを後でしっかり説明しましょう。
ちなみに、似ているリグにテキサスリグがありますが、こちらは、スイベルを付けずに、フックのところまでシンカーを遊動させるようにしたものをいいます。
キャロライナリグの利点
特筆すべきは、その遠投性能。ジグヘッドは軽量にしたまま、遠距離ぶっ飛ばすことができます。とにかく広範囲探りたいときや遠くのポイントを狙いたいときにオススメです。
風対策としても優秀で、ジグヘッドを軽量にしても、狙った距離まで飛ばせると言った利点もあります。
シンカーの重量にも幅があり、例えば10gまでしか投げられないロッドしか持っていない人でも、7g前後のシンカーがあるので、その辺りを購入しておけば、わざわざ遠投用ロッドを買わなくても自前のロッドでも十分対応できます。
実はスローフォールが特徴
でも、重たいリグを使うんでしょ? だったらルアーがめちゃくちゃ早く沈んじゃうんじゃないの?
誰しも思うこの疑問。実はそんなことはございません。
前述した通り、アジングなどのライトゲームで使うキャロライナリグ用シンカーは専用のものです。この最たる理由は、フォールスピード調整のため。
フォールスピード調整に必須なのは比重です。なので、アジングでバス釣りなどで使うキャロライナリグをそのまま組んでしまうと、楓の言う通りあっという間に沈んでしまいます。ブラックバス狙いなら底の虫をイミテートするのでそれで問題ないのですが、アジが捕食するプランクトンには見えないでしょう。
しかし、ライトゲーム用のキャロライナリグは、プラスチック素材などをメインに使っているため、重たくてもスローにフォールすることが特徴となっています。なので、バス釣りなどではほぼボトムか中層のキャロライナリグも、アジングでは表層からボトムまで使うことができるというわけです。
そっか、だから専用のシンカーを使うんだね
キャロライナリグのタックル
基本的にはロッドの最大重量さえ超えてなければそのままでも使えますが、できれば7ft台の遠投用アジングロッドを使う方がいいでしょう。メバリングロッド、エギング、シーバスロッドで代用する手もあります。
リールは2000番。ラインはPEの0.3~0.4号をチョイスしましょう。
スイベルとPEラインは直結するか、一度リーダーを結び、スイベル、ワンランク細いリーダーと結ぶという二つの方法があります。
ただ正直めんどくさいので、スイベルにPEを直結する方をオススメします。その場合はパロマ―ノットをおススメします。
潮目を狙うときはできるだけ遠投しよう
キャロライナリグを使いたくなるパターンの一つとして、潮目があります。確かにアジングのジグヘッドだと潮目に届かないパターンが多いので、キャロをつけたくなるところ。
ただ、せっかくキャロを付けるなら潮目のさらに先を狙いましょう。
というのも、潮目より深い、潮境は大抵垂直ではなく斜めになってるから。潮目には届いたのに、沈めてみると潮境には届いていないということは往々にしてあります。
なので、確実に潮境に通すためにも、重くしてでも遠投しましょう。
キャロライナリグ特有のアクション バックスライドとは?
ルアーは基本的に着水点から足元まで一定の方向に向かいます。リトリーブするのだからこれは当然のことでしょうか?
その常識を崩すアクションが、バックスライドです。
これはキャロライナリグ特有の動きで、遊動式のシンカーでスイベルからリグを押すことにより、進行方向とは逆動かすことができるという方法です。
通常ルアーではありえない独特な動きとなるので、見抜かれる可能性を抑え、同時にリアクションバイトも誘発できるなどの効果が期待できます。
まとめ キャロライナリグでアジングの幅を広げよう
いかがでしたか?
キャロは通常届かない距離を攻めることができ、表層からボトムまで幅広く狙える遠投系リグの代表格です。
攻め方のバリエーションを増やすためにも、タックルボックスに忍ばせてみてはいかがでしょうか?
コメント