アタリを拾うことこそアジングの醍醐味! 感度を上げる方法を考える

アジングで感度を上げる方法 雑談・考察

アジングはシーバスや青物のような豪快な引きはないし、バス釣りのようないろんな戦略はありません。大抵の場合サビキに釣果は負けます。しかし、アジングは現代の釣り業界ではなくてはならないほどの人気があります。なぜか?

かすかなアタリを感じ取り、釣果を拾う。アジングが面白いとされる所以はまさにここにあると思います。

しかし、アタリを拾えなければ釣果につながらないというのも事実。その為に釣具メーカーは口酸っぱく「うちの竿は感度が~」「バチクソ感度の高いラインが~」というわけですが、そもそも感度を上げるにはどうすればいいのでしょう?

今回は、感度を上げる方法について、一緒に考えていきましょう。

感度はわずかの差

美穂
美穂

感度を上げればきっとアジもバンバン釣れるようになって大漁間違いなしだよね!

……と夢見る少女に現実をお伝えしますが、感度が上がったからといってアジがめちゃくちゃ釣れるもんでもありません。変わったとしてもごくわずかです。

これはスポーツで例えるとわかりやすいです。例えば、プロのテニスプレイヤーに素人がプロと同じラケットを持ったとして、いきなり実力が上がるなんてことはないでしょう?

釣りも一緒。いい竿を買ったとして、いきなりうまくなるなんてことはありません。

ですが、バドミントンのラケットでテニスができるわけがありません。これをアジングで例えるなら、磯竿でアジングをするようなもの。要するにちゃんと適したタックルを使いましょうということですね。

彩夏
彩夏

磯釣り用のラインでアジングをするのは、テニスのガットをバドミントンラケットに張るようなものってところですかね? 確かにそう考えるとタックル選びの大切さはわかりやすいですね

ですね。僕は感度を上げるよりも、アジがいる場所を予測する知識の方が大事と思っています。

感度を上げる意味はない?

楓

じゃあ、感度を上げる意味ってないの?

そうとも言い切れないのがアジングの面白いところ。

例えば、ロッド感度を上げると0.1%程釣果が上がるとしましょう。要するにキャスト1000回につき1匹ほど釣果が上がるということですが、年間通せばそのくらいは投げているかもしれませんし、ということは累計で確実に一匹上がるという計算になる。

それに、釣りは徹底的に確率論を突き詰めるもの。ほんの僅かでも確率が上がるなら釣り人は手を出してしまう生き物なのです。

彩夏
彩夏

でも、テスターさんってお金もらってる分、なんかだましてきそうで怖いところありますよね……。

だいふく
だいふく

騙されていいと思うぜ。別に

アタホタヌキ
アタホタヌキ

確かに、人間騙されるのが嫌なんて当たり前の思考です。でも、ちゃんとしたメーカーなら別に粗悪品をつかまされるという話でもありません。そのメーカーなりに高めた技術を盛り込んだ製品のはず。だったら騙されて使ってみるというのもありだと思いますよ。

軽さしか勝たん! 軽量タックルが愛されるわけは感度

最初にポイントとなるのは、タックル全体の軽さ結局のところアジングは軽さしか勝たん!

なぜなら基本的に、タックルは軽ければ軽いほど感度が上がるとされるからです。

試しに、鉛筆と……そうですね……わかりやすいようにをスマホを用意しましょう。片方を手に持って先端をトントンと指で叩いてみましょう。この時、軽い鉛筆の方が持ってる方に響く感覚が鋭くなるのがわかるでしょうか?

これは、叩いてない時と叩いた時の保持するために筋肉を使う量に誤差が大きく生じるかどうかの違いです。

鉛筆の平均重量はだいたい5g。スマホはおよそ180g。仮に3gの荷重を掛けたとすると、鉛筆では8gと大きな変化となりますが、スマホの場合は183gとほとんど誤差のレベルになります。

美穂
美穂

でも、実際のタックルでそんなに差は発生しないよね?

そうですね。これはあくまで手元で実感しやすいように用意した例に過ぎません。実際重たい安竿でも、完全にアタリを感じられないなんてことはそうそう起きないですし。

ただ、誤差の範囲の釣果でも釣行回数が多くなれば大きな差となります。塵も積もれば山となる。そういったことから、タックルは徹底した減量化が求められています。

そのためほとんどグリップがないタックルも存在するくらいです。

彩夏
彩夏

でも、私の場合はグリップがしっかりしていた方が嬉しいんですよね……だから、最近のアジングのグリップは軽量化が進みすぎてちょっと……

だいふく
だいふく

無論、それならそれでグリップのしっかりしたものを選べばいい。ダイワやメジャークラフトとかのロッドを探せば、グリップがしっかりしているものがあるからおすすめだぜ

楓

私はもうアジングには慣れてきたから、今度はがまかつとかオリムピックのモデルを使ってみようかな~? なんか肉抜きグリップって憧れるし。

アタホタヌキ
アタホタヌキ

肉抜きがされているグリップは、ブランクス本体に手を置けるため、感度も高いと言われています。まぁ、個人差でほとんどわからないという意見もありますが、僕としては結構違うと感じています。釣具屋で実際に触って確かめてみましょう。

穂先が大事! ロッドの重要性

ロッドといえば、軽さ以外でいわれるのが穂先の重要性ですね。

いろんな意見がありますが、現代のアジングでは、その中でも穂先がパキッとしたものが好まれる傾向があります。

彩夏
彩夏

あれ? アジングって確かLとかULなどの非常に柔らかいロッドを使うんじゃなかったですかね?

アタホタヌキ
アタホタヌキ

そうですね。ただ、ここで話すのは竿全体の硬さではなく穂先のセッティングの話となります。エサ釣りだと先調子とか胴調子っていえばわかるかな?

彩夏
彩夏

ああ、先調子って事ですか。それならわかります

美穂
美穂

あの~……先調子と言われても私にはチンプンカンプンなんですが……

調子(テーパー)の違い
だいふく
だいふく

竿を曲げたときに、ベントカーブ……つまり曲がりの頂点がどこになるかという事だな。曲がりの頂点がロッドの中央に近いものを胴調子。先端に近いものを先調子というんだ。ルアーでは先調子をファスト、もしくはエクストラファスト。胴調子をレギュラー、もしくはスローという。調子はテーパーという

アジングの場合、基本的にはファスト~エクストラファストですので、極端な先調子。こういったのをパキッと系といいます。

パキッと系は曲がる量が見た目少ない分硬いと表現されがちですが、あくまで調子の話ですので竿全体が硬いのとは違いますのでお間違いのないように。要するに曲げる力は調子では変わらないけど軽いけど、曲がる限界量に違いがあるわけですね。

曲がる限界量が短いと、アタリを感じ取れるまでの引っ張り強度も小さくなる。つまりアタリを感じやすいという事になるわけです。

だいふく
だいふく

ちなみに胴調子の利点は、アタリを弾きにくいことだ。竿が胴までゆったり曲がるから、その復元力でぐいーっと深く差してくれる。先調子だと、この復元力が掛かるまでのストロークが短いから、同じアタリでも復元力が強くなりすぎてしまい、ハリが深く刺さる前にすっぽ抜けてしまうってケースがあるってわけだな。

そうですね。だからサビキや多くのルアーゲームでは胴調子や、感度を求めるとしてもエクストラファストまではまずいきません。

ただし、アジングの場合は口横に掛かる前に上顎に素早く掛けたいなどの理由から、先調子を好んで使う人が多いです。

ただ胴調子も決して悪いわけではありません。試してみたいと思った方は、トラウトロッドやメバリングロッドをチェックしてみましょう。

チタンティップの有用性

ティップによる感度でいえば、チタンティップを忘れてはなりません。

チタンティップの利点は超感度! ……とよく言われてますが、ぶっちゃけそれよりも目感度の影響が高いと思います。

目感度とは、簡単にいえば目で見えるアタリのこと。チタンは曲がりやすい素材なので、潮のわずかな変化もわかりやすいのです。また、視認性が高いので夜でもある程度の明かりがあれば見えるわけです。

また、柔らかいということはアタリを弾きにくいということでもあるし、何よりチタンは強度も高い。……お値段も高いためロッドビルドで何とかする人が多いのもまた事実ですが……。

ラインはお手軽に感度を上げられる!

楓

ロッド買い替えなんて……この間新しい服にアイシャドウの新色とか買ったのにそんなお小遣い残ってないよぉ

釣りガールもなかなか大変なんですね……。ただ、ロッドのような高いものを買えなくても、お手頃なお値段で感度を上げる方法はあります。その筆頭ともいえるのはラインでしょう。

ラインは、高くても2000円台と比較的安い価格帯で購入できますし、最近はダイソーにもPEラインがありますので、お試し感覚で感度をあげることもできます。

一般的には伸びないラインが感度がいいとされています。そういう意味ではPE一強です。が、PEの弱点として風や潮に流されやすいというものがあります。

そのため、現在アジングでよく使われているのは、比重がある程度あり、伸びにくいエステルラインがよく使われます。強度面で難がありますが、実践的な感度ではかなり優秀です。

ジグヘッドを考えれば感度も変わる

ジグヘッドは感度という意味でも大きな役割を持っています。

ラインテンションって要するに、ジグヘッドの重さとアジンガーのロッド操作で引っ張り合う力ですので、ジグヘッドを重くすることでもラインテンションを強くすることができるわけです。

ジグヘッドの重さを変えずとも、タングステンに変えるだけでも沈む力は強くなりますので、感度も高くなる。というわけです。

アタホタヌキ
アタホタヌキ

リグ全体の比重という意味ではワームのボリュームも大きく関係していると僕は考えています。まぁこれはあくまで僕の考察なのでご参考までに。

ロッドの角度にも気を付けてみよう

ロッドの角度によっても感度は変わります。

ロッドとラインの角度が90度に近いほど感度は高くなるといわれています。なので、この角度を意識して保つようになります。

また、風が強いときはラインが流されないように穂先を下げるわけですが、これも感度を上げるという一つの方法といえるでしょう。

リールは軽さのみにあらず。巻き心地にも注目!

リールの感度という意味では軽さ以外だと巻き心地の良しあしも一応関係します。やはりスムーズだと巻いたときのガタつきが減り、多少なりとも巻き感度がよくなります。

アジングもリトリーブの釣りを全くしないわけではないので、高いリールの恩恵がまったくないとも言えません。

アタホタヌキ
アタホタヌキ

まぁ、個人的には巻き感度の影響はほとんどないと思っています。そもそもリトリーブの釣りは巻きアワセになることがほとんどですからね

まとめ 感度と食わせのバランスにこだわろう!

いかがでしたか?

感度はアジンガーの誰もが求めるもの。それだけにアジングの商品を探せば必ずと言ってもいいほど感度という言葉が出てきます。

もちろん上げたからといって必ず釣果が上がるというものでもない。それ以上に大事なこともたくさんありますし、時には感度度外視にしても食わせを優先することだってあります。

なので、こだわり過ぎずマイペースに追いかけれる範囲で自分なりに理屈で感度を求めていきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました