アジングでも大事 アピールカラーとナチュラルカラーの基本

アジングワームのカラー。ナチュラルかアピールか 雑談・考察

コズ◯ックイラ2024年……。血のバレンタインの悲劇とは関係なく、ナチュラルカラー、アピールカラー間の緊張は、なんとなく本格的武力衝突へと発展した。

主にビギナーが疑わなかった、自然なアピールで勝るナチュラルカラーの勝利。

が、当初の予想は大きく裏切られ、アピールカラーは戦局を疲弊させるほどの釣果をあげ、すでに、数十年が過ぎようとしていた……。

ではなぜ、アピールカラーが釣れるのでしょうか? 今回はアジングにおけるナチュラルカラーとコーディ……もといアピールカラーについてお話しましょう。

ナチュラルカラーとアピールカラーの定義は結構曖昧

ナチュラルカラーとアピールカラーの定義は基本以下のようになってます。

・ナチュラル:自然界にいそうな色をしているもの

・アピール:人工的などぎついカラー

さて、ナチュラル系やアピール系と大きく二分されているようですが、実は現在その定義は曖昧になってます。

これはアジングでいうとクリア赤ラメなどがわかりやすいです。透明な中に赤のつぶつぶ。ぱっと見ではまさに動物性プランクトンと言えますが、実際のプランクトンと比べたらクソでかいし、めっちゃ反射して光る。

じゃあ、アピールカラーなのかといえばそんなこともありません。アミパターン常連のナチュラルカラーです。

アジの視細胞の特徴を考えると、赤色は少し見ずらいはずだし、オキアミなどの色に近いことから、赤ラメはナチュラル系として考えるのがセオリーです。

他にも、透明度の低いソリッドカラーは基本的にはアジングではアピールカラーとして定着してますが、メインベイトがベイトフィッシュやバチならナチュラルカラーと言えるでしょう。

このようにナチュラルでありながらアピールの特徴を持ったカラーもあり、完全に定義することはほぼ不可能です。

なので、ここでは下の写真を例に話を進めていきます。

アジング ワームカラー

僕の場合、基本的にワームの透明度が高くなればなるほど、ナチュラル系としての性質が強くなると考えています。なので、完全に無色透明のカラーをナチュラル系の頂点と考え、ラメの量、透明度、ケイムラカラーなどの要素が加えられるほど、アピールカラーとしての性質が高くなります。

そういった考えから、上の写真は上から下へ行くにつれてアピール系カラーという考え方になります。

また、グロー系、ソリッド系(透明度のないワーム)はカラーラメより高いアピール力を持ちますが、僕の場合、食べてると予想されるベイトがプランクトンで、水質がクリアな時はカラーローテーションから外しています。

ナチュラルカラーの野蛮な擬態能力

ナチュラルカラーはその名の通りエサと思わせやすい色をしています。

クリア系はコイカやまだ色のついていない稚魚、プランクトンの集合体に見せかけることで口を使わせます。

仮にそれらに見えなくても「あ、なんかいる!」と思わせることができれば食いつかせることができるでしょう。

美穂
美穂

なんかいるってだけで食べちゃうなんて、やっぱバカなのかな?

そうとも言い切れませんよ。海にはカメレオンのような擬態能力の高い生物がたくさんいます。

そうなると相手が隠れようとしていると考え、「まさか誘ってるとは!?」と思ってしまうのも仕方ないかもしれません。

さらに、魚の視力は水中に特化してるものの、人間と比べるとかなり悪いことが判明しています。視界がぼやける中、ホンモノとワームを見分けるのは、結構難しいのではないかと思います。

楓

なるほどね。じゃあ、アピールカラーは見分けがつきやすいからスレてるアジには効果が薄いってことになるんだね

だいふく
だいふく

さっきタヌキも言ったが、アピール系の中でも食ってるベイトによってはナチュラル系扱いになるものもある。イソメだとディープグリーン系のソリッド。ベイトフィッシュなら青ラメの派手な色とかだな。どうして魚が食べるのか常に考えることが大切だぜ

アピールカラーの傲慢な存在感

一方アピールカラーの特徴は傲慢なまでに目立つこと。

どっかの自由なガンダムのようにキラキラとした赤ラメをバサァってして、これでもかというくらいに目立つ配色を見せつけりゃそりゃヘイトも向きますよ。

さて、茶番はともかく、アピールカラーの役目はとにかく存在感を主張すること。

そのため、蛍光色や透明度が低くシルエットがくっきりするもの、ラメが多くとにかく目立つものがアピールカラーとされています。

当然のことながら魚はルアーに気づかないと食いつきません。しかも肉眼では群れがどのあたりを泳いでいるのかみることができません。できたらもはやニュータイプです。

気づかせる方法は釣りにおいて主に二つの方法があります。やかましくするか派手にするか。

やかましくするとは、この場合は波動やラトル音のこと。ただ、アジはやかましすぎると敵がきたと判別し、逃げます。(一部例外はあります)

ともすると、アジングにおいて有効になりやすいアピール方法は派手な色を選ぶこと。

カラーが派手ならたとえ水質が悪く濁っていても、群れが少し離れていても、ワームの存在に気づいてくれるでしょう。

アジはなぜアピールカラーに食いつくのか?

楓

でもさ、アピールカラーでも最終的にはエサだと思って食べちゃうんだよね? どうしてエサと似ても似つかないワームを食べちゃうの?

理由は主に二つですが、アジの場合はほとんど後者と僕は考えています。

一つは「なんぞこれ?」と見たことのないものを確かめるために咥える行為。魚は手がない代わりに口を使うとされています。

なので何かわからない場合は、とりあえず咥えてゴミかエサかを確認しようとするわけです。

ただ、これで捕食するにしては、ソリッドカラーへの反応が薄すぎます。無論ソリッドが使えないわけではありませんが、もしこのケースで咥えるパターンが多いのなら、アジングワームのカラーラインナップは、今頃ブラックバスのようになっていたでしょうね。

なので、もう一つのケース。群れの塊と誤認している可能性が高いと僕は考えます。

言ってしまえばおにぎりのようなもの。普段はその辺を漂ってるプランクトンが、握り固められたように集合しているように見えているというわけ。だから捕食してしまうのです。

ただし、これは当然いつもそうと言えるわけではありません。よくよく考えればアジもわかるでしょうが、おにぎりのように固められたプランクトンとか不自然極まりないので、警戒心が強い時は食ってこないわけです。

美穂
美穂

じゃあ、お腹が空いててとにかく食べ物が欲しいときや、濁っててなかなかエサを見つけられないときはアピールカラーが刺さるってことだね!

最初はアピールから 様子をみてナチュラルへ

楓

でも、最初はどんなカラーを使えばいいかわからなくない? ナチュラルもアピールも一長一短だし。

どのカラーを最初に使うべきか。この定石はアピールカラーという意見が多いです。

理由はまず、序盤ナチュラルカラーだと発見しづらい状態なのか魚がいないのかの判別が難しいこと。

次に釣れたとしても、活性が高い場合は目立つアピールカラーの方がテンポよく釣れていた可能性があり、結果無駄に釣果を落としている可能性があることです。

なので、まずはアピールカラーからスタートし、反応を見てショートバイトが続いたり、どこに投げても反応がない時に徐々にナチュラルカラーへとカラーローテーションしていく。というわけです。

もちろんこれはただの理屈にすぎません。実際にはナチュラルカラーを序盤から使った方がいいケースもあるでしょう。僕なら明るい状態でアジの魚影が見える時はナチュラルカラーから試すこともありますね。

このように複雑に状況が変わる釣り場においては明確な正解を決めることは難しいのです。

だいふく
だいふく

ま、結局は経験値次第ってことだな。いろんな釣り場でいろんな釣り方を試せば、その分釣果はどの釣り場でも自然と上がる。全国回ってる有名アジンガーは、その経験値が高いわけだ。

そうですね。それを自分のメソッドにするためには実際に釣った経験から組み立て行くしかない。理屈より釣果、というわけです。

まとめ これが人の夢! 人の望み! 人の業!

いかがでしたか。

ナチュラルカラーとアピールカラーを使いこなすことは釣果を他者より強く、他者より先へ、他者より上へ押し上げる! 競い、憎んで、その身を食い合う!

その果ての終局は、みんな幸せ爆釣エンド。みなさんも味わって見ませんか?

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