アジングに革新的新リグ登場 MSシステムってなに?

MSシステム アジング 雑談・考察

西暦2024年ーー。

釣具業界が増えすぎたリグを釣り人に丸投げするようになって半世紀くらいが過ぎていた。釣り人のまわりの巨大な堤防は第二の故郷となり、人々はそこでアジを釣り、捌き、そして食らってきた。

熟練釣り師に最も遠い初心者釣りは、サビキ公国を名乗り、アジング業界にジグサビキで挑んできた。

この数年間余りの戦いでサビキ公国とアジング業界は、妄想上では総アジ人口の半数を釣り上げた。アジンガーとサビキ釣り師は、自らの釣力に恐怖した。

アジング業界は膠着状態に入り、数年余りが過ぎた……。

そんな中、赤い水星のごとく登場したのが、MSシステムというまったく新しい新型アジング兵器。今回は、このアジング軍脅威のメカニズムに迫ります。

だいぶく
だいぶく

……なんだこの茶番

MSシステムとは?

MSシステムとはモビルスーツ……ではなくマイクロサテライトシステムの略。サテライトは衛星って意味ですね。

作り方は簡単。通常のジグ単のアイにさらにリーダーを結んで、その先にノーシンカーの小型ワームを取り付けるだけ。

ジグヘッド直結でも超強引に作れないこともありませんが、結びやすさを鑑みてスナップを使うことをおすすめします。

だいぶく
だいぶく

ジグヘッドにはアイがかなり小さいものが多いし、本来力に入らない角度に引っ張られるわけだから破損の危険性もある。スナップはマストで必要と考えた方がいいな

MSシステムおすすめのタックルは?

MSシステムは基本的にジグ単の延長です。なのでジグ単に対応できるタックルならショートロッドでも問題なく使えます。

ただ、強いてあげるなら、6‘4“ft前後の標準的なタックルがおすすめです。

ショートロッドだとリグが長すぎて投げづらさが問題になりますし、ジグヘッドの重量もノーシンカー部分との差別化を測りたいので、1〜2gがメインになりがち。となると、ショートロッドより遠投有利な標準サイズがおすすめ。

ラインやリーダー、リールは普段ジグ単で使っているものとまったく同じでOK。

美穂
美穂

……普通がどのくらいかわからない初心者にも優しく教えて欲しいな

だいふく
だいふく

やれやれ。

エステルなら0.3号前後。PEならそれ以下が多いな。

リーダーはフロロカーボンの0.8号前後。

ただし、ノーシンカーに繋げる部分はワンランク細いものを使うといいぜ

楓

なんでノーシンカーに使うリーダーは細くするの?

だいふく
だいふく

万が一ノーシンカー部分が根掛かりして外せないとき、ジグ単部分は残りやすくするためだな。

MSシステムの利点

MSシステム最大の利点は、アピール系ワームと食いの渋いとき、小さな食わせのワームの二つを同時に使えること。

アジング意外でも結構あるんですが、アピール系じゃないと魚が気づかないけど、派手なルアーに食いつかないというタフなコンディションにでくわすことがあります。

今まではこんな時、ナチュラル系を何度も投げてより群れに近い位置を探す。ワームをより小型にして自然なエサに見せる。もしくはアピール系でもスローフォールに特化したジグヘッドとワームに変更するなどの対策が取られてきました。

これらでも決して悪くはないのですが、今回ユニークな方法での解決策が定時されました。それがMSシステムというわけです。

要するに「反応がどっちつかずなら、両方同時に使えばいいじゃない」という言葉にすると割とパワープレイな解決案。

だからジグヘッドにつけるワームと、ノーシンカーにつけるワームの大きさに差をつけることが重要です。

だいふく
だいふく

ジグヘッドを1g台メインで使う理由もこれだな。当然環境にもよるが、よりクイックに動かす方がアピール力が高くなるし、ノーシンカー部分との差別化にもなるからだ。また、通常のジグ単よりもリグ全体の比重が小さくなるから流されすぎる可能性が高くなるからって理由もあるな

実はこれと同じ解決案を出したリグが以前にもありました。それがジグサビキです。

これも、単純にいえば「メタルジグのきらめきで魚を誘ってサビキ部分で小型を食わせ、メタルジグでも狙う」という両刀の作戦。

ジグサビキもボウズ逃れと呼ばれるくらい釣れるので、今回のMSシステムも期待がもてます。

MSシステムの弱点

そんなMSシステムも完璧というわけではありません。当然弱点も存在します。

わかりやすい弱点は根掛かりの多さ。ハリを増やすのはもちろん、エダスをくっつけて使うのですから当然ラインやハリがどこかに絡まるリスクは高くなります。

楓

鬼爪とかのアシストフックも、言ってしまえばエダスみたいなものだけど、あれは根掛かり多くならないの?

だいふく
だいふく

アシストフックの場合はMSシステムより短いからな。根掛かりはほとんど増えないぜ。

また、根掛かりが多いということは、ボトム付近には使えないという意味でもあり、同時に浅瀬では使うづらい可能性が高くなります。

ただ浅瀬の場合は無理に使わなくても、探る範囲が狭いわけですから、素直に食わせのジグ単を組んだ方がリスクも少ないし、手返しもいいでしょう。

絡みにくさはほぼ心配なし

美穂
美穂

なーんかこの仕掛け微妙にややこしくない? 仕掛け通しが絡むことってないのかな?

確かにジグ単の下にそのままノーシンカーを組むため仕掛けが絡むリスクは0ではありません。実際僕も使ってて仕掛けが絡むことが何度かありましたが、ほとんど気にしなくていいレベルです。

動きの考え方はスプリットリグに近いので、ジグ単に追従するようにノーシンカーが動く形になります。なので変に動かさない限りは、仕掛けが常にまっすぐになるため絡みません。(実際僕が絡んだパターンは、試しに大きくシャくった時だったので、例外的と考えていいでしょう)

だいふく
だいふく

ジグサビキや今回のMSシステムができる前も、イカメタルなどのハリ付きの仕掛けが二つある疑似餌釣りは存在していた。だから安心して使っていいだろう。もし絡んだら、アクションが強すぎたり、回収後に仕掛けを暴れさせすぎなのかもしれねぇな

楓

逆にいえば、仕掛けが絡むってことは、普段のジグ単でも動かしすぎなのかもしれないってことだね!

MSシステムの操作はジグ単と同じ

美穂
美穂

MSシステムってどうやって使うの? なんか特別なやり方あるの?

MSシステムを動かすのに特別な技術は必要なく、基本的にはジグ単と同じやり方で大丈夫です。タダ巻きにストップ&ゴー、リフト&フォール全部同じように使えますが、フォールでのアピールを想定したリグなので、どちらかと言えばリフト&フォールで使うことがメインになるでしょうね。

ちょんちょんと動かすと、後ろのノーシンカー部分が追従するように動いてくれます。

だいふく
だいふく

ジグ単での釣り経験が多いやつはわかってると思うが、早い動き、遅い動きどちらに反応するかは状況によって変わってくる。色々試してみることだな

まとめ アピールと食わせの両立で爆釣!

いかがでしたか?

MSシステムはアジング業界でも、かなり革新的な立ち位置になると期待できます。何せアピールでは食わないからと言ってアピール力を落とすと食わないというジレンマを解決する一手になるのですから。

ただ、同時に万能というわけではないので、使い所を見極めましょう!

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