アジングリール　右で巻くか？左で巻くか？

アジングだけでなく右巻き左巻き論争はどこでも起きます。「スピニングリールは左で巻くもの」「いやいや、右の方がいいから！」意見もさまざまです。

近年ではアジングでもベイトリールを使うようになりましたし、慣れなどの事情もあるでしょう。ぶっちゃければどちらでもお好きになさいと言いたいところですが、初心者さん達をそうやって突き放すのもよくありません。

そこで、右巻き、左巻きで悩んでいる方のために、アジングで右で巻くべきか、左で巻くべきかを考察していきましょう。

今回、右利きの場合で解説をします。左利きの方は恐れ入りますが、左右逆転して考えてみてください。

スピニングリールの場合は左巻き一択か？

アジングの場合、スピニングリールの大半は左巻きです。もちろん好んで右巻きを使う人もいますが、正直アジングの場合は利点が少ないのが現状です。

ではアジングかどうかをさておき、右巻きの本来の利点を挙げてみましょう。

右巻きの利点（スピニングの場合）
・右手で巻くから引きに負けず力強く巻ける
・リトリーブ速度の細かい調整がしやすい
・限界速度でルアーをリトリーブできる

ただ、このいずれもアジングでは生きてきません。

引きが強いと言ってもマグロとかの超大物の話ですし、限界速度でルアーを巻いて引き寄せられるのなんてヒラマサくらいなものです。

一方、左巻きにはこんな利点があります。

左巻きの利点（スピニングの場合）
・右手でロッドを持つから細かいアクションをつけやすい
・ロッドをさびいてフォールの調整しやすい
・キャスト時に持ち変えの必要がない

と、このようにどうやっても利点だらけになるのです。

無論、元々右巻きで慣れている人の場合、大きな違いにはならないため、右巻きすべてを否定するわけではありませんが、少なくとも、初心者の人は左巻き一択と考えて間違いないでしょう。

ベイトリールの場合　賛否両論？

さて、問題はベイトリールです。この問題で有名なのは、かの有名な村田基さんでしょう。

村田基といえば、「グランダ―武蔵」でジムと呼ばれたり、キングという愛称も持っていたりと、何かと話題に上がりやすい人ですが、確かなキャスティング能力はもちろん、シマノでリール作りにも関わっている超有名人です。

彼がいうには、「ベイトリールは右巻きで使いなさい」とのこと。これ自体は僕も間違っていないと思います。ただ、ルアーフィッシング業界には確実に、ベイトは左巻き派がいます。

お互いの利点を、アジングという視点で解説していきましょう。

キャストはワンフィンガーグリップ　リトリーブ時はスリーフィンガーグリップ（パーミング）で

お互いの利点をまとめる前に、前提として「キャストは、ワンフィンガーグリップ。リトリーブ時はスリーフィンガーグリップ」で持つこととします。というのも、ベイトリールとはそのようにできているから。

キャスト時にスリーフィンガー、ツーフィンガーで持つと、手首のスナップが活かせないですし、リトリーブ時にパーミングしておけば、安定してロッド操作できるからです。

たまにツーフィンガーグリップ派もいますが、正直僕はオススメできません。理由はサミングが親指の付け根で行うことになるため、やりづらくなるから。ただでさえ超軽量リグを使うベイトアジングでこれは痛いところです。

ベイトリール　右巻きがいい理由

右巻きがいい理由（ベイトの場合）
・ワンフィンガーグリップからパーミングへ移行しやすい
・巻きの調整が効きやすい
・キャスト時に、ハンドルが上を向くので投げやすい

前述した通り、ベイトリールは基本キャスト時はワンフィンガー、リトリーブ時はスリーフィンガーで持ちます。この場合、左ハンドルだとにじりよせるように持ち変えなければいけません。これが案外慣れが必要です。

その点右ハンドルだと、右で投げた後左に持ち変える際にパーミングしておけばいいだけなので、めちゃくちゃ楽に持ち変えることができます。

また、キャスト時に、重たいハンドル側が上に来るので、リリース時にロッドが勢いで下がりにくくなります。そのため、キャストがめちゃくちゃ安定します。

ベイトリール　左巻きがいい理由

左巻きがいい理由（ベイトの場合）
・右手でロッド操作ができるので、細かいアクションをつけやすい
・錆びくときに疲れにくい
・ロッドを右から左へ持ち変える必要がない

一方、左ハンドルの最大の利点は、アジングの場合ロッドを右に持てることだと思います。利き手でロッド操作した方が細かなアクションを付けられますし、疲れにくいです。

アジングの場合は、リフト&フォールが基本の釣りになりますので、ロッドアクションがつけやすい左巻きの利点は大きいと思います。

さらに、左巻きの弱点として前述した持ち変えも、慣れてしまえば、こっちの方が楽という人もいます。

まとめ　極論どっちでもいい！？

ここまで語ってきましたが、結局のところどちらがフィットするかどうかはその人次第なところがあります。そもそも筋肉量はもちろん、器用さだって個人差あるんですから。それが両方の手となるとなおさら。

そうですね、特にベイトリールは後から右巻き左巻き選べないですし。……しいていうならこうでしょうか？

・スピニングリールは左巻き推奨。右巻きも気になったらハンドル付け替えて試してみよう
・ベイトは最初はキャストしやすさ重視で右巻き。
・左でロッド操作が難しそうなら左巻きから入るのもあり！

もちろんあくまで参考です。別の釣りで慣れた方法があるならそっちに合わせるのも悪くないでしょう。

自分のスタイルに合わせた最適なリールをチョイスしてみましょう！