春はアジの活性が大きく上がり、全国的にサイズも数も狙える超ハイシーズンです。ですが、タイミングと攻め方によっては、普通にボウズを食らう少々気難しい季節でもあります。
そんな季節に釣果を上げるためには、めんどくせぇ女を扱うかの如く空気を読み、繊細かつ大胆な行動が必要不可欠です。
今回は気難しい春アジングで女(アジ)を堕とすポイントとテクニックをご紹介しましょう。
春は産卵シーズン!
春になぜアジの活性が上がるのかといえば、産卵シーズンだからです。
モテねぇおっさん達がこぞって釣り糸垂らしていた中、海の中でよろしくやってたメスどもが、ガキ孕ませて接岸してくる。そのメスどもをあの手この手で騙し、ハリぶっ刺して文字通り食らいつく。これが春アジングとなります。
また、女を孕ませたオスたちも、メスと同様に暖かくなって行動範囲が広くなり、接岸しやすくなります。そういった季節的要因が重なりハイシーズンと呼ばれているというわけです。
しかし同時に、タイミングを間違えると釣果が一気に落ちるのです。では、タイミングを見極めるために注目すべきポイントを見ていきましょう。
初春は水温がキーポイント
まず2~3月(北部だと5~6月になるエリアもある)。人間界では気温が上がって、そろそろ薄着でもいいかなというタイミングですが、ここで大事なのは、海水温は気温が上がったからといって、すぐに上がるものではないということ。
海水温は気温だけでなく、黒潮などの様々な要因で変化しています。春になったからといって、いきなり変化するものではないのです。
アジは水温が14℃前後になると活性化し始め、18℃を超えると本格的に釣れ始めます。地域によって水温の変化は異なるため、釣行前に水温を確認しておきましょう。
産卵期の荒食いはプランクトンをイメージ
水温が安定してくると、アジは産卵前の荒食いを始めます。
冬シーズン。性なる夜に盛りまくってたメスどもは、産卵に耐えるだけの体力をつけるため、暴食を始めます。いわゆる乗っ込みというやつです。
食い意地のはった意地汚ねぇぽっちゃりブスどもをイメージしてる人もいるかもしれませんが、実際はロカボ女子のように乗っ込みアジは食べるものが限定されてきます。
これは人間でも同じです。妊娠中にタバコを吸ってはいけないことくらいは非モテ男子でも知ってるでしょうが、食べ物にも気を付けており、唐揚げのような消化の悪いものは避け、うどんなどの消化のいい食べ物を食べます。
アジも捕食、消化が大変な小魚より、プランクトンを好みます。まったく小魚パターンが通用しないわけではありませんが、初春と晩春の一部の時期といった感じです。
サイズも大物が増えますので、エリアによってはエステルを避けてPEを用意した方がいいでしょう。
徐々に活性が落ち、産卵のタイミングはまったく食わない
しばらく釣りやすいタイミングが続きますが、徐々にロカボ女子……いや、アジの活性は落ちていきます。人間だって臨月に達した妊婦がパン食い競争に行くわけないでしょう?
また出産予定日に、暴飲暴食する人間なんてまずいません。普通に吐きます。当然アジも同じです。
なので春中旬は、動かないエサを演出することがポイントです。
同時に、どこにアジがいるかを把握する必要もあります。アジが動かないわけだから、こちらからアジのいる場所にエサを届けるというわけです。
常夜灯周りはもちろん、ストラクチャーなどの天敵から身を隠せるエリアを狙ってみましょう。根掛かりは怖いでしょうが、こういった場所は妊娠中や産後の体力を失ったアジが多いです。
晩春はまた活性が上がる!
産後、最低限体を動かす体力が戻ったメスたちは徐々に活性が戻り、6~7月あたりまで体力を戻すために食い始めます。
荒食いシーズンほどではないものの、産卵直後よりは釣れます。基本はやはりプランクトンパターンですが、このころからベイトフィッシュも食い始めるため、徐々に使うワームを意識し始めましょう。
初夏に入ると回遊型は外海に移動し、居着きのアジも落ち着いてきてハイシーズン終了となりますが、生まれたアジが徐々に大きくなり、夏の豆アジパターンに映るわけです。
当然、エリアによってアジのアベレージサイズは違う。アジは大きくなるにつれて魚食性が上がるから、教科書通りのアクションだけでなく、総合的に考えていろいろ試すことが大切だぜ。
豆しかいないような場所ではプランクトンパタンだろうし、アジのサイズが大きい島とかだとベイトフィッシュパターンも織り交ぜながら探る必要があるってことね
まとめ 春アジングはタイミングが大事!
春アジングはポイントとテクニックを理解すれば、初心者でも釣果を出すことができ、サイズも期待できます。
今回紹介したポイントとテクニックを参考に、ぜひ春のアジングを楽しんでください。