アジングのキャストは少し違う? オーバーヘッドキャストのやり方と遠投のコツ

釣り方・HowTo

キャスティングはアジに出会うための最初のパートです。人間のコミュニケーションでいえば挨拶です。

もしあなたが営業を受けるとして、挨拶がへたくそな人と契約するでしょうか? まぁたまには契約する人もいるかもしれませんが、少数派であることは言うまでもありません。

ではアジに出会うための基本。オーバーヘッドキャストをご紹介します。初めてアジングに挑戦する人のためにも簡単で分かりやすく、さらにできるだけ遠投したい人のために、遠投のコツをご紹介します。

キャスティングの準備

ここではキャスティングの最初の段階。投げる直前までを解説していきます。アジングは初めてだけどスピニングタックルでの釣りはやったことがある人は、このパートは飛ばして構いません。

ついでに専門用語もちょくちょく出てくるので、この機会に覚えちゃいましょう。

スピニングリールの説明

まず、スピニングタックルは中指と薬指の間に挟むようにリールフットを挟んで持ちます。基本的にはで利き手で持ち、リールのハンドルは逆の手で巻きます。

オーバーヘッドキャストの準備

さぁ、キャスティングをしてみましょう。

まずはリールから出ているラインをロッドを持っている手の人差し指に引っ掛けます。このとき、ラインに人差し指が届かないときは……。

上の写真のようにぐるっとベイルを空いている手で回し、指を引っ掛けやすい位置に変えます。

では改めてラインを人差し指に引っ掛けましょう。

オーバーヘッドキャストの準備

最後にベイルを「カチッ」というまで開いたらキャスティング準備完了です。このときタラシ(穂先からルアーまでの距離)は10~20㎝程度にします。

オーバーヘッドキャストの準備

ここで人差し指を離したらラインがフリーになってルアーが落ちていきます。

オーバーヘッドキャストのやり方

オーバーヘッドキャスト

まずはロッドを後ろに振り上げます。手首のスナップを効かせて後方に竿を曲げましょう。。

オーバーヘッドキャスト

後ろにロッドが曲がった反発力で、そのままロッドを前に出します。だいたい10~11時くらいの角度があるといいとされていますが、最初のうちはあまり考えず、しっかり曲げることを意識してみましょう。

オーバーヘッドキャスト

ロッドを前に出してラインを人差し指から離します。

オーバーヘッドキャスト

キャスティングに力はいりません。ゆっくり振っても十分ルアーは飛んでくれます。

まっすぐ投げにくいときは空いた手でエンドグリップを握るとコントロールしやすくなります。

肘や肩は使いません。しっかり力を抜き、手首のスナップだけでロッドを振ることを意識してみましょう。

遠距離飛ばすコツ

ルアーを飛ばす仕組みは、ロッドの「曲がったものが元に戻る力」を利用しています。これは他の釣りでも一緒。どれだけ人間が力いっぱい降っても距離は伸びないばかりか、コントロールを失ってかえって距離が出ません。

実際に投げたいルアーを力いっぱい投げてみてください。全然飛びませんから。そんな力より、ロッドの復元力による加速の方が圧倒的に飛距離を稼いでくれるというわけです。

よくキャスティング解説で「キャスティングに力はいらないよ」と言われるのはこのため。人間がいくら力いっぱい降ったところで、ロッドの復元力を活かさなきゃ飛距離は出ません。

このロッドを曲げる力を与えるポイントは以下の通りです。

・適切なタイミングで指を離す
・手首のスナップを効かせてロッドを曲げる
・ロッドに適切な力を加える

他の釣りとは少し違う? アジング オーバーヘッドキャストのポイント

ちなみにトラウトやバス釣りからアジングに入った人は安心してください。ここでいう他の釣りというのはエサ釣りやシーバスクラスかそれ以上の重さのルアーを使った釣りのキャストとアジングのキャストが違うという意味です。

アジングは軽量なリグを使用します。そのため飛ばすコツが少し違います。

シーバスの場合、オーバーヘッドキャストはアジングよりスローに投げます。手首のスナップを効かせるというより、ルアー自身の重みを生かしてロッドを曲げると言ったやり方になります。エサ釣りもほぼ一緒です。

しかしアジングの場合は、このやり方ではほとんど竿は曲がってくれません。リグが軽いからですね。

なので、後方にしっかり振って手首のスナップで飛ばす必要があります。したがって、スピーディにロッドを振る必要があります。

といっても、力いっぱい投げろって意味ではありません。むしろ他の釣りより軽い力でショートキャストするイメージの方が近いです。

スナップを生かしてクイックに投げる。ルアーが軽くなればなるほど早くに投げ、重くなればなるほどスローに投げます。

ただ、「ロッドをしっかり曲げることがコツ」ってところは変わらないので、まずは素振りをして間隔をつかんでから投げてみると分かりやすいかもしれません。

まとめ まずはまっすぐ飛ばすことだけを意識してみよう

いかがでしたか? 最後らへんは経験者にも向けた内容になっているため、少し難しくなりましたが最初はあまり難しく考えず、まっすぐ飛ばすことだけを意識してみましょう。

アジングのリグは基本的に軽量なため、簡単に風に飛ばされてキャストしたい位置から離れてしまいがちなので、距離を飛ばすことよりそっちの方が重要だったりします。

ちゃんとコントロールして飛ばすことができれば、釣果をしっかり伸ばすことができますよ。

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