アジングにおいて答えのない問題として、ワームカラーがあります。
「ワームカラーを考えないと釣れない」とあらゆるメディアが答えるものの、「じゃあどうすればいいの?」という回答はなかなかありません。シーバスやエギングでは割とハッキリ答えているメディアが多いものの、アジングに関しては結構フワッとした回答が多いのが現状です。
今回は、ワームカラーで各メディアでどうして明確な答えがないのか。また僕のワームカラーの選び方を例としてご紹介します。
アジは色を判別できるの?
そもそもアジの目は色を認識することができるのでしょうか?
これは生物学的観点から言えば、色を判別できるというのが有力です。それどころか、人間より優れているかもしれません。
人間は3つの色覚があるとされています。それに対してアジだけでなく、魚の多くが4つの色覚があるとされています。そのため、色の判別をしている可能性は非常に高くなります。
ただ、問題は色が捕食するかどうかの因果関係があるかどうか。これに関しては、ハッキリしていません。その点に関しては生物学者より釣り人の方が詳しいのかもしれません。
なぜ答えがない? アジングのワームカラー
捕食と色に関する因果関係は判明していませんが、釣り人の経験による観測はできるのではないか? と思った方も多いでしょう。事実、いま語られているルアーフィッシングのカラーチョイスの基準のほとんどは釣り人の経験によるものです。
しかし、これに関してもアジングでははっきりとしていません。
その理由としては「アジングがまだルアーゲームとしては若いこと」さらに「シーバスのようにはっきりとベイトが決まっているわけではないこと」が考えられます。
アジはサイズが大きければ大きいほど魚食性が高くなる魚ではあることは間違いありませんが、だからと言って「プランクトンワームがベイトフィッシュパターンで使えない」と言えるわけでもありません。反面シーバスに関しては、すでにベイトによる季節のパターンが確立しています。
もしかしたら、今後アジングの研究が進むにつれてベイトパターンとワームカラーの因果関係が証明され、高確率で釣れるパターンが確立するかもしれません。そういう意味では、今後ここで書かれている内容も古いと言われる日が来るかもしれません。
まずはお気に入りカラーを決めることが重要?
じゃあ、初心者はどうやってカラーを決めればいいのか? と疑問に思った人も多いでしょう。
一番多い意見としては「お気に入りカラーを一つ決めて、そのカラーの透明度が高いパターンと低いパターンを用意しておく」というものです。当サイトでも、その選び方を推奨しています。
ただし、それではよくわからないという意見もあるでしょう。なので、調査させていただきましたが、「アジンガーに多いお気に入りカラー」にはある程度のパターンがあることが判明しました。
それは「オキアミ、エビ系のカラーが非常に多い」こと。大抵のアジンガ―は「ピンクやオレンジ系」のカラーをメインカラーとしており、グリーン系や、紫、イエロー系は添える程度であることが多いです。事実僕も、パイロットカラーはオキアミ系(ピンクとオレンジの中間的な色)であり、釣果の実績が高いのも、やはりオキアミ系です。
お気に入りカラーを選ぶにしても、その辺りを選ぶ方が無難でしょう。
アタホタヌキ流 カラーの選び方
では、実際の釣り場では、どうカラーローテーションを組むのか? 僕のパターンを例としてご紹介します。
まず、パイロットルアーとして、ピンテールでできる限りオーソドックスな形状のもののオキアミカラー。透明度が低く目立つものをチョイスします。
その理由は、アジが見つけてくれないと、アジングもクソもないから。まずは相手に発見してもらうことがアジングを成功させる大前提です。
パイロットルアーで広く探ってアタリがなければ、そのまま透明度を上げていきます。同時にその日の潮の流れや潮の動きをチェックし、どうルアーを流せばアジに違和感を感じさせないか考えます。特に底潮の動きは見た目では絶対わからないので、しっかり確認しておきましょう。
そこでアタリがあっても乗らないなら、カラーチョイス自体は間違いではない可能性が高いわけだから、ワームサイズを調整したり、同じオキアミカラーでも透明度が高い赤ラメやラメなしに変更して反応を確かめます。
透明度を上げて食いが悪くなるなら、「カラーの派手さが必要だがオキアミカラーでは食いが浅くなる」という事なので、グリーン系やイエローに変更。夜光虫が見えるなら青系も選択肢に入れます。
また、オレンジ系は、常夜灯がオレンジ色の場合、特に釣果が上がるとされており、僕自身でもそれは実感しているため、常夜灯の色で優先度を変えます。ただ、常夜灯が蛍光色だったとしても、オレンジがハマるパターンもあるため、その辺はケースバイケースです。
まとめ 自分のパターンは自分で見つけよう
いかがでしたか? 一応僕のパターンをそのまま使ってもらってもまったく問題ありませんが、実際は釣り場によっても変わるため、絶対にこれが正解とも言い切れません。
そのため、実際には自分で爆釣パターンを見つけていく方がいいという事になります。
もしかしたら、あなたのカラーローテーションの考え方が、アジングカラーの基準になるかもしれませんよ?
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