当たり前ですが、初場所というのは、どうしてもいつもの場所より不利に働きます。
初めて来た場所だと、潮の流れや海底のストラクチャーは予想するしかありませんし、どこが釣れるなどの地元情報がほとんどない状態で攻めるしかありません。
そんな状況を少しでも回避すべく、初めての釣り場に行ったとき、何をするべきか、どんな準備をするべきかをお話しようと思います。
事前準備は万全にしよう
釣りは事前準備から始まっています。特に遠征する場合は、後悔しないようにしっかり行いましょう。
釣り禁止じゃないかどうかは必ずチェック!
事前準備第一弾は、釣り禁止じゃないかどうかを確認するところから始まります。
せっかく遠征したのに釣り禁止で立ち往生……というのもつらいものです。
釣果情報で釣り禁止かどうかをチェックする人もいますが、釣果情報はまれに釣り禁止なのにUPしてしまっているパターンがあるので注意が必要です。
なので、念のため行きたい釣り場の近隣の釣具店に電話で相談してみるといいでしょう。
荷物は少なめに
まず大事なのは、釣り具は少数精鋭で挑むこと。
新しい釣り場だとワクワクしていろんな道具を持っていきがちですが、そもそも移動時間が長く、釣りの時間もいつもより多く取れないので、道具が無駄になりがち……というだけならまだいいのですが、最悪帰りに疲れを残して事故を起こしては本末転倒です。
荷物が多いと、その分移動時の体力消耗も激しくなります。そうならないためにも、できる限り荷物は少なめに抑えておきましょう。
泊まるとなると、今度は着替えなどの他の荷物も多くなってしまいますし、荷物の配分には気を配らなければなりません。
事前準備はGoogleマップで
釣り場につく前にどこで釣りをするかはしっかりチェックしておきたいところ。
Googleマップの衛星写真を確認して潮の流れを想像しておけば、潮の流れやストラクチャーの情報を予測することはできます。
ついでに近隣の飲食店もチェックして、休憩時間をどこで食べるか考えておくのもありですね。
1時間くらいは早めに行動しよう
結構大事なのは、時間に余裕を持つことです。理想は1時間前には釣り場についておきたいですね。というのも、釣り場についたらまずは散歩をすることが大切だからです。
というのも「釣り禁止」ではないけど「一部釣り禁止」という場所があるから。養殖場がある場所とかは結構あるあるですね。
ほかにも、Googleマップでは釣り出来そうだったけど、実際に見たら物理的に無理なんて場所もあるかもしれません。そのために釣りの前に釣り場の周りを散歩しておきましょう。
釣り場についたらまずはトイレを探そう(真面目に)
見逃しがちなのがトイレの存在。
は? トイレ? 釣りになんの関係があるの?
トイレをなめるべからず!
というのも釣り場は町中より気温が低めになりがち。潮風にあたり、お腹を冷やすとそのままお腹がゴロったりします。
野生のタヌキなら別にどこでもフンができる特権があるのですが、人間の姿でそれをやると社会的に死にます。
一部のス〇トロマニアには需要があるかもしれませんが、一般的に釣り場で野グソは迷惑行為で普通にアウト。だからといって近くの森でやるのも普通に迷惑行為なのでやめましょう。
ま、まぁ、女性としても野グソは……やっぱ避けたいかな?
それに、釣りに集中するためにもトイレがどこにあるかは把握しておきたいです。
もし、トイレがどこにあるかわからない状態で釣りをして、解放してしまったら、あふれ出んばかりの排泄物(のろい)を体内に押しとどめておかなくてはいけません。一応最後の砦(パンツ)がありますが、そんな状態では車も運転したくないですし、電車にも乗れません。
末代まで残すほどの恥をかく前に、トイレはしっかり押さえておきましょう。
コミュ力は釣力なり
基本コミュ障の僕がいうのもあれですが、釣果という意味では案外コミュ力が大事だったりします。
なぜなら、挨拶ついでにどんな魚が釣れているかなどの情報を得ることができるかもしれないからです。SNSやお店の情報では得難い、細かな情報を手にすることもできるかもしれません。
……まぁ、コミュ障はおとなしくランガンで魚を探しましょう。
なんで? 普通に聞いたらいいだけじゃん
だよね? 聞いたら結構みんな教えてくれるよ? なんでタヌキはできないの?
やれやれ……コミュ障の気持ちは女子高生にはわからないようだな……まぁ俺も普通に聞けばいいと思うが
……ぐすん。
ラン&ガンでテンポよく探ろう
でも、どこで釣れるかわからないってのは結構つらいよねー
そうですね。Googleマップだとどうしても海底までの距離はわからないですし、干潮だと物理的に釣れないなんてケースもザラにあります。
こんな時に重要となるのはやはり基本です。ルアーフィッシングの基本はやっぱりラン&ガン。特に初場所だとこれが重要になります。
でも、深いところにもアジがいる可能性があるし、闇雲に投げても釣れない気がするんだよなぁ
たしかにそれもごもっとも。なので僕は大体優先順位をつけることにしています。僕の場合はこんな感じですね。
・堤防の先端、もしくは角で潮が当たるところ
・常夜灯付近、もしくは明かりの境目
・内湾側(エリアによっては外海側)
・その他
できれば、これらの条件が複数に絡み合うポイントが理想的ですね。
このうち内湾側をメインにしている理由は、北九州特有の理由があるから。関門海峡の強い流れがある地域なので、外海側だと底のストラクチャーがちゃんと把握できていないと釣りづらいのです。
内湾側だと流れが緩むので、プランクトンがたまりやすい場所が想定しやすく、狙いを絞れるので内湾側をまずは探るようにしているのです。
もちろんエリアによっては、この条件は全くあてはまりません。外海側の方が潮が当たって釣れるということもありますので。
まぁ、観察力と経験だな。どこにアジが回遊しているか。確率が高い場所を優先的に探れってことだ。
釣れなくても、余裕を持つこと
ああーもう! なんで釣れないの!?
釣れなくて当然だ。……もはや底見えてるだろうが
ま、まぁあからさまに釣れない場所で釣るのは無茶でしょうが、親方が言った通り、初場所で釣果を上げる方法は、やっぱりというか観察力と経験。そのうち観察力は知識で身に着けることができるため、初心者でもできる人はできますが、経験……つまりは釣れた経験は初心者では無理。……というよりその経験があったらもう初心者ではありませんね。
それに経験や観察力が優れていても、釣れないときは釣れないもの。プロだってボウズを食らうときはあります。雑誌の取材でカメラマンが出かけたのに、釣れずに二日目突入ってこともあるんですから。
そんな時は、いっそ観光を楽しみましょう。あまり神経質になってもネガティブシンキングになってさらに釣れなくなります。
地方の有名な料理を楽しむのもいいですね。おいしいもの食べて気分が高まれば、案外いい方法が思いつくかもしれませんよ。
まとめ 釣りに集中できる環境を作るのもアジンガーのつとめ
いかがでしたか?
遠征の基本は楽しむこと。余計なストレスは無駄に釣果を下げるだけです。
せっかくの遠征……いや旅行です。できる限りストレスをためないようにして、釣りに集中しやすい環境を作れば、釣果も上がることでしょう。
コメント