最近よく見る「ワームはカラー以外なんでもいい論」。僕自身も完全に間違っているとは言いませんが、本当の意味でなんでもいいというのとは違うと思うんですよね。
実際僕もいろんなワームを使ってきましたが、明確にワームを変えたことで反応が変わった経験はあります。
しかし、持ちすぎるのもよくはありません。それによる明確なデメリットもあるのです。
ではワームの種類があることの利点からワーム選びのポイントを考えてみましょう。
ワームの種類があることによる利点
利点1 フォールスピードの微調整が可能
ワームの種類が多いことによる最大の利点はフォールスピードの微調整ができること。大まかなフォールスピードはジグヘッドの重さと素材で決まりますが。それにも限界がありますし、アジングでは「飛距離は出したいけどフォールは遅くしたい」という状況がままあります。
まぁリアルタイムに0.1g単位で重量調整できるような魔法があれば便利なのですが、そんなわけにもいかないですからね。
そういったときは、ワームのボリュームを上げて比重を低くするか、リブを細かいものにして水噛みをよくする方法があります。
これで調整できる量はジグヘッドを変えるよりは大きくないのですが、ジグヘッドを結び直したり、スナップでつけ直すよりは手早く交換できるので、使いこなすと便利ですよ。
利点2 シルエットを切り替えられる
アジのパターンとして「アミパターン」「バチパターン」「ベイトフィッシュパターン」の三種類があります。
しかし、実際にはエサが三種類なわけもなく、かなりの種類があります。有名どころでいえば夜光虫ですが、問題は小魚や甲殻類や子イカ、イソメなどを捕食している状況。この辺になるとシルエットがはっきりしてくるので、ワームの形を選ぶ必要が出てきます。
とはいえ、アジの視力は0.12程度。のび太君が眼鏡をはずしたレベルなので、完全に同じではなく、ぼやっと似ている程度で十分です。
今回のテーマとは少し外れますが、色も関係してきます。透明度が低いワームはシルエットがくっきりするのでバチやベイトフィッシュパターンのときに使うと効果的です。

なお、夜光虫の時は点発光グローや青色ラメの派手目なカラーを選ぶとパターンにハマりやすいぜ
利点3 匂いのあるなしが選べる
古今東西くっせぇもんは釣れるもんですが、クッセェもんが必ずしもプラスに働くわけではありません。あくまで人間が疑似的に作った匂いですからね。
それに、匂いつきはものによってはボックスから匂い漏れします。一応ジップロックなどに入れておくことで防ぐことはできますが、やはりある程度は漏れてしまいます。全部のボックスをジップロックに入れておくのも効率が悪いですし、結局主力は普通のワームに落ち着きます。
とまぁ、ここまで匂いつきワームをぼろくそに言いましたが、釣れないときの頼れる切り札であることは間違いありません。一つ持っておくだけでも大活躍しますよ。
大量にワームを持つデメリットも

だったら、ワームを大量に持ち運べばムテキじゃん!
と、そうは問屋が卸さないのがアジングです。
まず荷物が増えることによる、移動力の低下。ランガンが主体のルアーフィッシングにおいて荷物が増えることは基本デメリットです。バッカンよりはリュック。リュックよりはメッセンジャーバックやウエストポーチのほうが移動しやすいのは当然です。疲れますしね。
さらに、実際の釣行ではそんなにワームチェンジを試みるチャンスはありません。ワンキャストでヒントを得て釣れた経験から変更するワームを選ぶことができればいいのですが。大抵ノーヒントが続くものです。
ノーヒント状態だと、思いつく釣れない原因を一つずつ潰していくしかない。そうやって原因をつぶしていくと、大体2~3時間につき1~4回くらいしかリグを変えるチャンスはありません。それ以上やると、仕掛けを変える時間が長すぎて釣果にすら影響を与え変えないですからね。
まとめ ランガンの事も考えて適度な量を考えてみよう
いかがでしたか?
まぁ今回はやや自己流が強い解説でしたが、結局はワームの種類は多すぎても意味ないし、少なすぎてもよくありません。
その人の移動手段によっても持てる荷物は変わってきますしね。力も体力も違うから一度に持てる適切な量も人それぞれというわけです。車で移動するにしても、駐車場から釣り場までは歩きですから、その点も踏まえると、実は自転車の方が大荷物でのランガンに長けていたりします。
自分に合ったタックル編成を考えながら、持っていくワームの種類を選んでみましょう。
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