お客様は神様というならアジ様は神様です。
一見つながらない「接客」と「釣り」。バカなお話に見えるかもしれませんが、案外ここがバカにならないポイントです。なぜなら僕らアジンガーの仕事はまず、アジにワームをお食事していただかなくてはいけないのですから。
特にスレアジ、つまり疑り深いお客様は、我々の仕掛けを警戒しています。そんなアジ様を騙……お食事していただくためには、まず信頼が第一です。
今回はセールストークから学ぶスレアジ攻略法をご紹介します。

アジングに通じるセールストーク4つの行程
我々アジンガーは、まずアジ様に極上のお食事(釣りバリ付き)を提供しなければなりません。
これは実際の詐……コホン。接客と同じです。おスレになったアジ様は騙されることを警戒しています。
理由はアジゴ時代にサビキとかいうふてぇ悪徳商法に出会ったとか、単純に食事する気分じゃないとかさまざまですが、とにかくスレたアジは口を使いません。
そこでまずは接客(アジング)において、大事なポイントを4つの行程に分けてご紹介しましょう。
・アイスブレイク(警戒心を解く)
・ヒアリング(アジが食べてるエサを見極める)
・本題(アプローチする)
・クロージング(陸に引きづりこむ)
第一工程 アイスブレイク まずは警戒心を解いていただくことが大事
まずはお客様の心の氷を溶かすことが寛容です。いかにアジ様に警戒されないように安心していただける環境を作れるかが大事です。
特に大きく育った魚はこの警戒が非常に強くなります。人間社会でも子供はおやつ程度でも釣れるかもしれませんが、大人は現金くらいしか釣れません。これとなんとなく同じものと思っていいのかもしれません。多分。
そのためには人間の姿を見せないことが大事です。
魚にはフィッシュウインドウと言われる視界があります。これは魚の目玉の形や光の屈折によって起こるもので、簡単にいうと海の魚は意外と陸の人間を見ていますよということ。
アジングの動画をYoutube探っていると、座って釣りをしている人を見かけますが、疲れてるからそうしてるわけではなく、あれは魚から自分を見せないために行なっているのです。
座りづらい場合は、数歩下がるだけでも効果があります。
アジ様の警戒を解くためにも、アプローチ方法は大事にしましょう。また、匂いを利用する、カラーの透明度を上げる手も効果的です。
第二工程 ヒアリング どんなお食事がお望みかをお伺いしましょう
次にヒアリングです。アジ様にどんなエサが好みかお聞きしなくてはいけません。
人間の場合メニュー表や直接好みをお聞きすれば好みはわかりますが、残念ながら人間の言葉は海では伝わりません。なので「アジングワームカタログ」をメニュー表の代わりに海に落としたところで釣果が上がるわけではありません。ただのゴミになるのでやめましょう。
なので、手持ちのワームを変わるがわる交換、つまりローテーションし、メニューの代わりに試食をしてもらいましょう。うまくいけば、ワームを変えた瞬間にバ……アジ様が釣れ……お召し上がりになるかもしれません。
下のリンクにおすすめワームを厳選しておりますので、何種類か取り揃えておきましょう。
第三工程 本題 ヒアリングの結果を元にお客様にジグヘッド付きのお食事(ゴム製)をご提供しましょう
アタリを感知したら、ショートバイトでもなんでも食ったという事実は変わりません。つまり、ワームカラーや波動はアジ様の好みにマッチしたわけです。
あとは、アジ様の目の前にお食事をご提供するだけです。
一流のレストランは、配膳一つとっても完璧にこなすものです。みなさんだってラーメン屋で適当に丼置かれたらイラっとくるでしょう。アジ様も同じです。
まずはアジ様が捕食しやすいようにできる限りスローフォールでご提供しましょう。もちろんお客様から離れた場所に配膳するなどご法度です!
アジ様がどうしてお食事になられるのか。アジ様がどうしてお食べになられるのか。よく考えながらワームを通してみましょう。
スローフォールさせたいなら軽量ジグヘッドを積極的に使ってみましょう。
またジグヘッドの重さを変更しづらいならジグヘッドのオモリの素材に注目してみましょう。
第四工程 クロージング 騙されたアジ様を地獄へ丁重にご案内しましょう
最後にクロージングです。
……あ、ここで言うクロージングのスペルはclosingではありません。
claws(爪(複数形))ing(進行形)です。
口に入れたハリを騙されたバカの上アゴにしっかりと掛け、ほくそ笑みながら最後の抵抗を味わい、陸へ引きづりあげましょう!
ただし、このときも注意が必要です。アジ様(バカ)の口の横は薄い膜で作られているので非常に弱く、ここに掛かると非常にバレやすくなります。
なので、強すぎるアワセはNG。コンパクトにアワセを入れるよう心掛けましょう。間違ってもバス釣りや青物を掛けるときのようなド迫力アワセは厳禁です。
そして、口の横に掛かった場合でもしっかり取り込めるよう、緩めすぎないファイトが必要です。
基本的には巻きまくってOKですが、跳ねてしまうほど早巻きすると、落水の衝撃でハリが外れることがあります。特に表層で騙されたマヌケが食ってきたときは、注意しておきましょう。
だからと言って、緩めすぎるとバラす危険性が高くなります。
たとえ口横に掛かったとしても、決して逃がさない。接客でもお会計時になってやっぱり考え直そうかと考える人がいます。そんな人、いやアジ様(笑)をフォローをするのも我々の仕事です。
特に尺アジは陸にあげるとき、自重で口切れすることもあるのでランディングネットを用意しておきましょう。
陸にあげる、もしくは胃袋に入るまでが接客(アジング)です。
まとめ 釣ったアジへのリスペクトを忘れずに
いかがだったでしょうか? 内容的にややギャクテイストな記事になってしまいましたが、接客を抜きにして今回お伝えしたかった内容をまとめるとこんな感じになります。
・アジが食べているエサを見極めよう
・カラーローテーションをこまめに行おう
・アジのいる場所へ確実にワームを届けるよう心掛けましょう
・アジの気持ちになって、どうすれば食べてくれるかを考えて、ルアーを投げる方向やアクションを組み立てよう
・ハリを掛けた後も油断せずに取り込みましょう
アジングは活性が高いときは数釣りを狙えますが、時には一匹も貴重になることがある釣りです。安定して釣果を出すためにも、アジの気持ちになって、どうやってハリを掛けるか考えてみましょう。
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