あ、私のロッドって適応ルアーウエイト10gって書いてる……どうしようかなぁ
なんだ? なにか困りごとか?
うん……。実はフロートアジングに挑戦してみようと思うんだけど、私のロッド、適応ルアーウエイトが10gまでって書いてあるの。これって10g以上使っちゃいけないってことなんだよね?
なるほどな。ただ一応自己責任となるが、絶対に使えないってわけじゃないぜ?
確かに、楓のいうような疑問は、あるあるですよね。まぁ基本的にはメーカーが書くことだから、その範囲に従っていれば問題はありません。
ただ、最初のうちは所持しているロッドの本数も少ないもの。となると、今あるもので何とかするしかない。
だとすると、今回の楓のようなパターンだとフロートリグは使えないのでしょうか?
実はそうとも言い切れません。今回は、適合ルアーウエイトについてお話しようと思います。
メーカーによって違う? 適合ルアーウエイトの基礎
……ところで、適合ルアーウエイトってなに?
適応ルアーウエイトとは、メーカーが定めたそのロッドで使えるルアーの重さの範囲の事。
メーカーHPに大体書かれていますが、ロッドの根本あたりにも書かれていますので、わからなくなったら確認してみましょう。
あ、こんな所に書いてたんだ……知らなかった
ち、ちなみにメーカーによって、適合ルアーウエイトの基準が結構違います。あくまで使いやすいものを書いている場合もあれば、とりあえず使えるなら適合ルアーウエイトとする場合もあります。
また「どっちかというと○○~✕✕gが使いやすい」というような、ロッドの味付け的な意味合いで書かれることは少ないです。
これはショートロッドのパターンがわかりやすいな。ショートロッドは大体1gアンダーが使いやすいセッティングになっているが、メーカー記載の適合ルアーウエイトでは10gまでとされていることが多い。
この場合「10gが使えないわけではない」というだけで、使いやすいわけではないぜ。
基本的には使わない方が無難
基本的には楓のいう通り、適合ルアーウエイト以上のルアーは使わない方が正解です。メーカーとしても表示以上のルアーはあくまで推奨外であり、保証対象外になることもありえます。
特にアジングロッドは穂先が非常に細く脆いので、重すぎるルアーの使用は穂先折れの危険性があります。
……と、これで終わったら、この記事の意味ががないですね。じゃあ、これ以降はあくまで自己責任という事を前提として、お話を進めていきましょう。
決して”スペック以上の重さのリグが使えない”というわけではない
でもさ。メーカーが「使わないで!」って言ってるんだから、重たいものを使ったら折れちゃうよ? って意味なんじゃないの?
と、一見まともに聞こえますが、それちょっと間違いです。
よく考えてみてください。ルアーを重たくすると言っても、アジングの場合はフロートも含めて最大20gくらいでしょう?
では、いつもバカスカ釣って抜き上げているアジの重さはどのくらいでしょう?
個体差はありますが大体200gと言われています。軽く10倍は超えます。しかも、ファイト中はアジの泳ぐ力が加わるため、それ以上の重量に耐えられなければ、ポキポキ折れてしまうという事になってしまいます。これなら木の枝の方がバズる分まだマシです。
ですが、実際にはアジをドンドン海から抜き上げているんです。その十分の一にも満たないルアーが使えないわけがありません。
適合ルアーウエイトは、あくまで使いやすいルアーの重量
じゃあ、適合ルアーウエイトとはなんなのか?
その答えは”そのロッドで快適に使えるルアーの重量の基準”ということになります。
メーカー側は、「大体このくらいのルアー重量なら使えるんじゃね?」と書いているわけです。そのため、多少快適ではない状態であれば、重たいルアーを使う事自体は問題ないのです。
ちなみに、この適合ルアーウエイトの範囲もメーカーの基準によって大きく変わります。その為、アジングロッドならどの番手でも適合ルアーウエイトというメーカーも存在します。
スペック以上の重さのルアーを使う場合は、キャストをスローに!
でも、適合ルアーウエイト以上のルアーを投げたら、穂先が折れたって話を聞いたことがあるよ?
確かに、そういう話は多いです。200gのアジのファイトには耐えられるのに、なぜでしょう?
これは、キャスト時のロッドの曲がり方が問題です。
ロッドには、折れやすい曲がり方というものが存在します。
イメージとしては曲がりというより巻くに近いな。ヘタクソなキャストだとたまにルアーの進行方向とロッドの進行方向が真逆になるケースがあり、その結果穂先が曲がりすぎて穂先折れを引き起こすんだ。
適合ルアーウエイトの範囲内であれば、下手に投げても、変な曲がり方はしません。もちろん、アジとファイトしている場合も、こんな曲がり方は物理的にありえません。
しかし、重たいルアーを使った場合は、親方のいう通り穂先に大きなダメージが発生してしまう可能性があるのです。
さらに、これまでどこかにぶつけたときの傷が積み重なると、メーカーがテストした時以下の強度になっているはずなので、これで折れる可能性はあるのです。
そのため、アジより軽いものを投げたとしても、折れてしまうというケースがあるのです。
これを避けるためには、重いリグなりの投げ方を行う必要があります。
重たりリグは、基本的に軽いリグよりゆっくりロッドを振り、ルアーの重さだけで曲げることがキャストのコツとなります。
タラシを少し長めにとり、振り子の原理で後ろにテイクバックして、一番後ろに来た時に前に振り抜きましょう。
キャストはゆっくり投げても意外と飛ぶぜ。キャストに力はいらないことを改めて思い知らされるな
まとめ あくまで自己責任で使おう
大事なのは、リグに合わせたキャスト方法って事だね
そうです。ただ、あくまで自己責任という事を忘れずに。
もし不安なら無理に使うのをやめて、エギングロッドやシーバスロッドで代用しましょう。フロートも重たいものなら、エギングロッドの方がいいこともあるため、試しに使ってみましょう。
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