アジングを始めようとすると、まず悩むのがタックル選び。
ロッドやリールを見てみると、数千円のものから数万円するものまで価格差はかなり大きいです。

やっぱ高級タックルだとアジがバカスカ釣れるんだろうなぁ〜

夢を見ているところ悪いが、実際はまったくそんなことはない

え? じゃあ高級タックル買った人は買い損ってこと?

そんなことはありません。意味はあるんです。どちらかというと「上手いから高級タックルを活かせる」のであって、ビギナーの場合はほとんど違いはないのです。それに、初心者のうちから高いタックルを買うメリットも存在します。
今回はそんな疑問に対して、ざっくり分かりやすく解説していきます。
アジングタックルは高いと何が違う?【結論】
最初に結論から言うと、安いアジングタックルでもアジングは成立しますし釣れます。
高級アジングタックルはざっくりいうと「めっちゃ軽いので快適、高感度で操作性もいい」というお話。
僕はこのお話をするとき大抵テニスラケットと同じと話します。テニスがよくわからない人は、バッシュやバットなどスポーツ系の道具なら同じことが言えます。
高級テニスラケットを手に入れたからって、プロ並みのサーブが打てるようになるわけでもないし、バッシュを履き替えただけでダンクができるようになるわけでもない。変わるのは瞬足を履いたCMの中のキッズだけです。
テニスもバスケも野球も釣りも全部一緒。上手くなってからなら違いもわかるし、どれが自分にあっているか、わかるというもの。

忘れがちだが、釣りもマリンスポーツの一種だ。他のスポーツほど体は動かさないが、運動という点では道具より本人の実力と知識がモノをいう世界だぜ
アジングロッドの違い 安いロッドと高級ロッドを比較
では実際にどんな違いがあるのでしょう。詳しく見ていきましょう。
安いアジングロッドの特徴
安いアジングロッドの場合、どうしても使えるカーボン素材に限りがあります。
そのため、ある一定の強度を保つためにカーボンを厚くする必要があるのですが、そうすると今度は竿本体が重たくなってしまう。
特に5000円以下の超低価格帯まで行くと、グラス素材も多く使うため、端的に言えば柔らかくて重くなります。
そうなると感度が低めでアタリがわかりづらく、ティップがダルく操作感が悪くなってしまいます。
すると「投げて巻く分には問題ない」が、繊細なアジングには不向きとなってしまうわけです。
安いロッドを選ぶ時のおすすめのラインは?

じゃあ、安いロッドを選ぶときの最低ラインってどのくらいなの?
個人的な主観も入りますが、最低でも各メーカーのエントリーロッドクラス。要するに1〜2万クラスとなります。ここまで出せば十分な性能が出ると思います。
選ぶのに困ったら、ダイワなら「月下美人アジング」。シマノなら「ソアレBB」がおすすめ。それよりも安いアジングロッドは各メーカーありますが、この辺りなら十分な性能が保証できます。
どう価格帯だと他におすすめできるのはメジャークラフトですが、番手によってはおすすめしづらいものも多いので「別の釣りの経験者である程度違いが見分けられる人」向けとなります。

じゃあアタシはシマノのソアレBBにしようかな?

私のロッドは月下美人アジングだよ。なんたって”美人”だからね!

何言ってんだ?

ちなみに僕の最初のアジングロッドも月下美人アジングです。

じゃあ私はメジャークラフトの鯵道 1Gにしましょう。

俺のおすすめは622Lだ。Mだと性能が尖りすぎているから、どちらかと言えば上級者向けだな
高いアジングロッドの特徴
では、お高いロッドの特徴をお話しましょう。
最大の特徴はその軽さです。

軽さと言ってもせいぜい10g程度のお話ですよね? そんなに違うんですか?
確かにエサ釣りの人や未経験者からしたらこの違いは分かりづらいですよね。ですが、これが結構違います。
シャーペンで例えると分かりやすいかもしれませんね。5〜10g重たいシャーペンを学校で使うと考えてみてください。(ちなみに大体500円2枚分で7gだそうです)

う〜ん。確かに微妙に疲れやすいかも……
でしょう? そりゃ書けないレベルではないけど、1時間勉強してたら指が疲れそうです。だから文房具メーカーは、みんな軽いペンの開発をするんですから。
釣りも一緒で、タックルが軽ければ軽いほど疲れにくいというお話になります。釣りも数時間はやりますからね。
また、微細なアタリや潮の変化がわかりやすく、操作感もいい。アジングをさらに楽しめるロッドとなるわけです。

ちなみにアタシがさっき選んだシマノの最高級アジングロッドは……「ソアレ リミテッド」かぁ。おおー。かっこいい!

フルカーボンモノコックグリップを組み合わせたブリッジライクシートが特徴的だな。操作感重視のアジンガーは狙ってみるといい

ダイワなら月下美人EX AGSだね!

ダイワと言えばカーボン素材のAGSが個性的なアイテムですね。軽量なガイドシステムにより振り抜けがよく、チタンの三倍の剛性により、抜群の感度を誇ります

私の選んだメジャークラフトでハイエンドとなると鯵道7Gですね。

メジャークラフト特有のコスパを維持しつつ、チタンフレーム&トルザイトリングを採用。リールシートもチタン&カーボン強化樹脂ハイブリッド「技徳」シリーズのNVSSを搭載。 それでいてメーカー価格5万円台は破格だな
アジングリールの違い|安いリールと高級リールの差
安いアジングリールの特徴
安いリールの問題点は巻き心地とリール自体の重量です。
アジングの場合、巻き心地のノイズというより重量の方が問題になりやすく、前述の通り感度と疲れにくさに直結します。
安いモノはドラグ性能が悪いという問題点もありますが、ダイソーリールのような極端に安い例を除けば致命的な問題にはなりません。
タックルバランスにもこだわろう

さっき私たちが 選んだロッドと合わせるなら、どのくらいの価格帯のリールが必要なの?
リール選びにはタックルバランスが重要です。ロッドをお安く、リールをお高いもので合わせたりすると持ち重りが発生し、その逆でもデメリットがまったくないというわけでもありません。
タックルバランスをビギナーが見極める最も簡単な方法は、価格をある程度合わせること。ハイエンドロッドならリールもハイエンド。つまりエントリークラスならエントリークラスのリールを合わせると考えれば、少なくともバランスが極端に崩壊するというトラブルは回避できます。
特に、シマノやダイワはおすすめリールが同シリーズ化しているので、簡単に選べるでしょう。

じゃあ、私の例なら「ソアレBB」ってリールを選べばいいんだね!

それが一番無難だな。まぁコスパ重視でナスキーあたりまで下げる手もあるが、迷うくらいならシリーズも合わせる方がいいだろう。

じゃあ、ダイワなら「月下美人X」だね!

個人的にはその一つ下のレガリスもおすすめですよ。コスパ重視にするならレガリスにする方がいいという意見もあります。
高いアジングリールの特徴
さて、お高いリールはとにかく軽さが大きなポイントです。
タックルの総重量においてリールはかなり大きいです。数十g単位で変わるので、かなりアタリがわかりやすく、軽快に使えます。
ベアリングの数も使われている技術も全然違うので、巻き心地がスムーズで、ライントラブルが激減します。アジングはタダ巻きをやらないわけじゃないので、巻き心地の良さもまったく釣果に影響しないわけではないですしね。

シマノのハイエンドと言えばステラですよねぇ……憧れちゃいますぅ

コスパと軽さを求めるならヴァンキッシュって手もあるぜ。むしろアジングならこっちのほうがおすすめって意見もある

ダイワのハイエンドといえばイグジスト! かっこいいよねー!

エアリティもおすすめです。アジングは巻きの軽さより、自重の軽さのほうが大事ですからね
アジング初心者はいきなり高いタックルを買うべき?
アジングでは、「コツッ」「モゾッ」といった小さなアタリを感じ取れるかどうかが重要です。
高級アジングタックルは「釣れる魚」を増やすというより「気づける魚」を増やす道具です。

と、いってもビギナーが釣れない理由の大半は、釣れない場所にルアーを通しているからだ。だから高級ロッドを買っても釣果が劇的に増えるとは言えないぜ

テニスの例えでいうと、ボールを空振りし続けるようなもんってことだね。

そうですね。高いラケットを買ったとしても、球をラケットに当てられなければそりゃ勝てません。それとまったく同じことです。
高級タックルをいきなり買う意味はまったくない……とも言い切れない

じゃあ、高いタックルをいきなり買うのはまったく意味がないことなのでしょうか……?

ところが、まったくそうとも言えないのが人間の複雑なところだな
お高いロッドを最初から買う最大の利点は、最終的に払うお金が安くなる可能性があることです。
人間とは欲深いもので、ここで語ったことを全部理解できたとしても、もっといいものが欲しいと思っちゃうものです。
そうなると、じゃあ次はミドルクラスを、次はその上を……次第に5万、6万で安く見えちゃうもんです。まさに魔界の誘惑ってわけです。
そうやってランクアップしていき、結果的にハイエンドを買うくらいなら、最初からハイエンドを買った方がお得です。
さらに、自身に言い訳が一つ消えるという心理的な効果もあります。
「タックルはいいんだから、あとは自分の腕次第」と思うことで、ストイックに釣果を求めるようになり、結果的に実力につながる可能性があります。

まぁ、安いタックルでも釣れるわけだから、道具に言い訳してるようでは、まだまだ三流だがな
ランクアップするならロッドが優先? リールが優先?
理想論で言えば、タックルバランスを考えると、ロッドとリールは同時に買う方が理想です。

だけど、タックルをランクアップするたびに、ロッドとリールを同時に買うのも難しいよねー。やっぱり高いし
じゃあロッドとリールのどっちを先に、ランクアップする方がいいのか。となると、僕はロッドをおすすめします。
アジングは巻きの釣りよりリフト&フォールの釣りになりがちなので、リールよりロッドの性能に左右されることが多いし、下手に軽量リールをエントリークラスのロッドに組み合わせると、穂先側に重心が寄ってしまう持ち重りが発生する可能性があります。
持ち重りが発生すると、結局は重たいものを扱っていることと同じことになり、せっかくの軽量リールが活かせないことになってしまうのです。
それくらいなら、ロッドを先にランクアップさせて、穂先やガイド抜けの性能を上げた方がマシなわけです。

まぁ、ロッドが高級、リールが安物でもバランスが悪いことに変わりはない。できるだけ早めにバランスを合わせて上げた方がいいだろうな

ハイエンドクラスを求める頃には、自分でタックルバランスを考えるくらいには成長しているはずです。自信がないなら釣具屋にフォローしてもらってもいいでしょう
まとめ アジングタックルの価格差は体験の差
いかがでしたか?
アジングはお安いタックルでも十分楽しめる釣りですが、同時に道具の違いも分かりやすいことが魅力でもあります。
経験を積むほど、タックルの良し悪しがわかり、釣りの楽しさに直結していくでしょう。


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