春の行楽シーズンも一息つき、次は夏。夏のアウトドアにはやはり釣りが一番!
そこで、子供も誘って釣りなんていかがでしょう?
……ですが、釣らせ上手は、釣り上手とは少し違った難しさがあるものです。「自由にやらせてみたい」という意見もわかるのですが、子供が釣れず悲しい思い出になってしまうのは避けたいところ。かといって何も考えないのもあまりよくはありません。
では釣らせ上手になるにはどうすればいいのでしょう? 今回は初心者の子供でも釣れるサビキとアジングの合わせ技で楽しく釣りをしてみましょう!
釣らせ上手にはサビキ&アジングが一番!
初心者の釣りの代表格といえばサビキ釣りです。
これは釣り好きならみなさんご存知でしょう。コマセ(撒き餌)があるから魚を寄せることができるし、捕食しやすい小型バリでオキアミより小さな餌を捕食しているアジゴも釣れる。結果、サビキは初心者釣りの定番となっています。
しかし、サビキ釣りを大量の人間で行うのは明確なデメリットも存在します。コマセがありとあらゆるところに撒かれるため、魚が分散してしまうのです。
そこで、子供にはサビキ釣りをさせて、大人はアジングをすることを提案します。それなら魚は子供を中心に集まりますし、なによりアジングの荷物は比較的少ないので、サビキ合わせて数人分の釣具を持ち歩くくらいなら余裕なはずです。
さらに、サビキで集まるであろう群れのほとんどはアジングでも釣れます。仮にアジではなくコノシロの群れが集まったとしても、釣果を得ることができるでしょう。

ラインの号数的に3000番をおすすめしてますが、お子様が小さいなら、2500番でも悪くありません。心配なら釣具店で一緒に選んであげるといいでしょう

仕掛けはある程度余分を持っておいた方がいいですよ。高切れや根掛かりで仕掛けを失っちゃってみてるだけになっちゃうなんて可哀想ですからね

カゴの予備を買うなら、上カゴか下カゴか間違えるんじゃねぇぞ。基本的にはオモリが付いている方が下カゴ。付いてない方が上カゴだからな

エサも忘れちゃダメだよ〜……私みたいに

……忘れるものなんですね……あれ

子供用のライフジャケットも忘れるんじゃねぇぞ。子供は小さいほど体と頭のバランスが悪いから、少し目を離したら海に落っこちるからな。子供の命を救うのも親の責任だ
確実な釣果を産むために、まずは観察をしっかりしよう

でも、サビキでも釣れないことってあるよね。そうなると子供も可哀想だし……

なら、海面をよく観察するこった。大きさを考えない数釣りならこれが一番だ
アジングで釣果がでやすい堤防の先端や角は当然として、さらにもう一歩確実な釣果に結びつけるならどうすればいいのでしょう?
大きさを考慮しないなら、海面を見るのが手っ取り早いです。
海面を観察していると波紋が立っている場所が数箇所見えてきます。アジゴどころかもっと小さいシラスサイズの小魚などがいるだけかもしれませんが、裏を返せば“プランクトンが溜まっている”ということ。
なら、食物連鎖が起きる可能性は十分ありますし、明るい時間帯でも釣果を得やすい。……とまぁ割とわかりやすいテクニックですが、それだけにおろそかにしがちで、見逃しがち。
実際久々に僕がテストでサビキに行ったとき、よく釣れるポイントとして有名なところに人が群がっていて、その近くのボイルには誰一人としていませんでしたから。おかげで激安タックルで十分な釣果を得られました。

大事なのは簡単なことの積み重ねです。釣りってそういうものですよね
さすがエサ釣り経験者の彩夏ですね。その通りです。それに子供でも見つけやすく、わかりやすいポイントなので、子供が理解しやすいのもポイントです。
ただ、波紋が立っているからって絶対に群れがよるというものでもありません。反応が悪ければ見切りをつけるのも大切です。
大きさより小さくても確実に
サビキ釣りは場所が8割といっても過言ではないほど重要です。いくら撒き餌を撒いても魚がいなければ意味がありませんから。
しかし、場所以外は問題じゃないのか? というとそれもまた極論です。当然ハリ選びやウキ、カゴの種類にシンカー、ウキ止めの位置(タナ)などの要素も大事です。
特にハリについては、場所による魚の種類や季節、サイズによって使い分けるものです。
一番確実なのは釣り場近くの釣具店のアドバイスを聞くこと。釣れてるハリのサイズや用意しておくべき道具を教えてくれますから。ただし、アドバイスを聞くときは必ずサビキ釣りであること、行きたい場所を明確にしておきましょう。
ある程度自分で判断したい人は、釣行予定の釣り場がどのくらいのサイズのアジが釣れているかを確認し、そのサイズに適切なハリサイズを選びましょう。念の為状況に合わせて選べるようにいろんなサイズのものを用意しておくのもありです。

サビキ釣りってアタシも初めてだけど、どのくらいのサイズを用意しておけばいいの?

一般的に5cm程度の豆アジなら3号以下、10cm程度のアジは4〜5号、15cm以上になると6号以上のハリがあるといいですね。

サビキバリを選ぶときは、ハリスや幹糸の号数も書かれているから、そっちと勘違いしないように注意だ。注目すべきはあくまでハリの号数。ハリスや幹糸はこだわりだしてから見るべき項目だから、最初は無視していていいぜ
成功体験をさせてあげたらおこぼれをもらっちゃおう
さて、ここまで準備すればサビキ釣りで釣果を出すのは容易いです。
問題は、大人たちのアジングです。サビキとアジングとはいえ、やっぱ大人も釣りたいですよね。
サビキが近くにある状態でアジングで釣果を出すなら、まず、サビキの潮下に投げること。コマセは流れに逆らうことはありませんから、おこぼれで撒き餌効果が出ているはずです。上手い人なら、サビキ以上の釣果を出すことも不可能ではありません。
もちろん、子供が釣れてなかったら、タナを変えるなどのアドバイスもしてあげましょう。
これでヒーロー間違いなしです!
注意 海釣り公園はアジング(投げ釣り)不可なケースも!
家族釣りの定番といえば海釣り公園。ですが、海釣り公園の多くが、投げ釣り禁止です。なおここでいう投げ釣りは天秤を使用する投げ釣りではなく、仕掛けを投げる釣り全般のことです。
理由は人数の問題。海釣り公園はかなりの人数集まりますから、仕掛けを投げて釣られるとオマツリしてトラブルになりがちですから。また、多くは釣り未経験者ですので、怪我などのトラブルもつきものですので、そういったトラブルを防ぐ次善策として、投げ釣り禁止となっているのです。
ただ、すべての施設で禁止しているわけでもありませんし、期間限定で投げ釣りOKになることもあります。詳しくは海釣り公園の事務所に確認してみましょう。

……まぁ、結構多くの釣り公園で投げ釣りもしちゃう人がいますけどね。特に無人のところは

っつってもダメなもんはダメだ。いちいち注意して回る必要もないが、投げ釣り禁止のところでは基本的にルアーはやめておこうな
サビキ釣りはコマセを撒けばいいというものではない!
サビキでよくある失敗。それはコマセの撒きすぎです。
確かにコマセを撒いて魚を寄せるのがサビキ釣りの利点でありやり方ですが、限度はあります。撒きすぎると、コマセが効いているエリアが広くなりすぎて魚が散ってしまうのです。
また、カゴに入れる量にも注目です。カゴの中にぎゅうぎゅうに敷き詰めたら、エサがうまく出ていかず、結果うまくいかないこともあるのです。
カゴの中身は8割。そして、ぎゅうぎゅうに詰めずに柔らかく入れることが大切です。

まぁ、コマセをわざと固く詰めて投げた時にばらけないようにするテクニックもあるそうですが、下手に詰め込みすぎたら意味がないですので、最初は投げサビキ釣りでも軽く詰めるようにするといいですよ

お子さんが釣りを楽しめるように、優しく教えてあげてくださいね
まとめ 子供がハマってくれたらアジングを勧めてみよう!
いかがでしたか?
今回は少し趣向を変えて、アジングよりサビキの解説が中心となりましたが、もちろん、サビキ釣りを覚えてもらったらアジングにチャレンジしてもらいましょう。
家族でアジング対決なんかできたら、最高だと思いますよ!
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