近場の川や港にちょっと釣りに行きたい——そんな時、車を出すほどでもない距離なら「釣り用自転車」がとても便利です。
今回はそんな釣り用自転車の改造ポイントとコツを、初心者にもわかりやすく紹介します。
街乗り兼用にしたい人も、完全に釣り専用に仕上げたい人も、ぜひ参考にしてみてください。
釣り×自転車の利点

でも釣りって荷物多いから自転車だと大変では?
そうですね。実際釣りには車が必須という意見もあります。
ですが車には駐車場という縛りがあります。……まさかとは思いますが違法駐車なんてしてないですよね?

違法駐車は釣り場がなくなる大きな原因の一つだ。実はとあるYoutuberが釣り禁止になった場所の漁業組合に相談した時、「ゴミも問題だが、それよりも違法駐車に迷惑している」というふうに言っていたそうだぜ。
しかも、自転車なら堤防の中を行き来することもできます。
さらにガソリン代もかからない。暫定税率廃止が決まったといっても、今の値段から最大25円。補助金の件を考えても10円程度しか変わらないので、やっぱり一昔前と比べれば高いんですよね。
その点、自転車は体力が続く限りは動かせるし、電動自転車なら充電時の電気代だけでOK。めちゃくちゃコスパいいんですよね。

タヌキにはダイエットにもなるよねー。

うぅ……言い返せない。
ベース選び 釣りに向いた自転車とは
個人的におすすめなのはクロスバイク。初期装備ではリアキャリアや前カゴもないものの、カスタム次第でキャンプレベルの荷物も詰めるカスタム性が魅力です。
次に折りたたみ自転車。釣り用自転車として一般的なのはこれですね。車との併用前提ではありますが、遠征に便利なのは大きいですね。
初期装備でたくさん詰める自転車ならママチャリが最強。無改造で釣り用自転車として成立してしまう。しかも安い。
一方、ロードバイクはアジングくらい荷物が少ないならできないこともありませんが、もともと公道でスピードを出すための自転車なので、丈夫さより軽量さ重視です。なので釣り用として向いている自転車ではありません。
マウンテンバイクは種類によりますが、タイヤの太さやサスペンションなどの関係により、カスタム性が低いケースが多いです。ただし、中にはキャンプ前提で作られているものもあり、そういうものなら向いていると言えるでしょう。


僕の自転車もキャンプ向けのマウンテンバイク「ログアドベンチャー」です。今回はこの自転車を釣り用にカスタマイズします。

今回は他の自転車でも使えるカスタムが多い。参考になると思うぜ。
積載カスタム タックルをどう運ぶか
まずはリアキャリア

最初にカスタムしたい部分はリアキャリア。普通のリアキャリアでも使えるっちゃ使えるんですが、しっかり固定しないと荷物がズレるし、ハードケースでなければ縛りすぎると壊れる可能性も発生します。
なので、カゴとまで言わなくても落下防止のためにリアラックは欲しいところです。
おすすめなのはUber eatsのバッグの固定に使われる低くて広めのタイプ。これつけるだけでもめちゃくちゃ安定するし、ガッチリ固定できます。
意外と役立つ前カゴカスタマイズ

前カゴもあると便利です。ママチャリでもない限りついてないのが普通ですが、タックルを組み立てるときに荷物を一時的に入れておいたりパックロッドなどのケースを入れといたりなどなど、なにかと便利です。



さらに僕が選んだ前カゴは、ワンタッチで取り外し可能という超便利仕様。中身を釣り場にそのまま持っていけるし、買い物カゴとしても使える。普段使いとしても便利なアイテムです。
しかもアジングなら最低限の道具だったら、この中に全部入ってしまいます。親和性も抜群です。

取り外せるのは超便利だね!

ただし、盗難には気をつけろよ。中には高価なものは入れないように
釣りカスタムといえば忘れちゃいけない!ロッドスタンド

そして、釣りカスタムで定番中の定番といえば、やっぱロッドスタンド。ロッドを仕舞わなくても自転車で移動できるので、ランガンのテンポがめちゃくちゃ上がります。
仕掛けを結ぶときに一時的に刺しておけるのも便利。これがあるから自転車釣行はやめられません!

また、前カゴにも追加でロッドホルダーをつけてます。ソフトタイプで軽くて使いやすいのでお気に入りです。腰のベルトやライフジャケットに付け替えることもできます。

ポイントで買ったんですが、ちゃんとつくかどうかわからなかったんで「念の為試してみていいですか?」って店員さんに話して、快くOKしてくれて、つけたらジャストフィットで店員さんと興奮して騒いでしまいましたw

やれやれ……ま、そういうところも店舗の利点だな。
ナビは大事 スマホホルダー

釣りは初めていくエリアがどうしても多くなるもの。そのためにもスマホホルダーは必須級です。
ただ結構振動で動くので、しっかりと固定できるものを選ぶようにしましょう。

ただし、つけるなら画面を見ながら運転するなよ。交通違反だからな
水分補給は大事! ドリンクホルダー

フレーム内側にはドリンクホルダーを設置。このタイプ初めて買いましたが、結構安定していていいですよ。

太めのペットボトルでもしっかり固定でき、とても使いやすくてお気に入りです。
ちなみに僕のはセリアのやつです。
最重要!? タヌキの席(ドリンクホルダー)

そして、タヌキ的には最重要アイテムの「タヌキの席」。これはドリンクホルダーを利用して設置しました。

このタヌキの席、めちゃくちゃ優秀で、ほら、こうやって前についてるやつを上げると、なんかこうパソコンを使っているような、そんな感じを出すことができ、サボってないんだよアピールができます。
ちなみに、ドリンクホルダーとして使うときは飲み物の大きさによって、フラップをあげたり下げたりしてホルダーの中で動かないようにできます。缶コーヒーのような小さなものから、ペットボトルまで使えます。(完全固定はできないため、あくまで簡易的な使い方ですが)

そして、迷惑な人が目の前にいた時のためにベルに手が届くようになっています。ちょうどいいサイズ感でいいですね!
実践アドバイス 走行時&釣行時のコツ
さて、ここまでカスタマイズを提案してきましたが、ここで注意点。
自転車はそもそもあまり重たい荷物を乗せることを想定していません。意外と釣り具は重くなりますし、荷物は最小限にまとめたいものです。
……ですが、カスタマイズで色々つけるたびに、自転車の重量も重くなります。つまりはその分積み込める荷物の最大量も少なくなります。
なのでやりすぎは厳禁です。特に電動アシスト自転車はもともとモーターや電池の重量があるので、意外と積み込めないので注意。
まとめ 自分仕様の“フィッシングバイク”で自由な釣りを
いかがでしたか?
自分専用のフィッシングバイク組み立てはやはり楽しいです。工夫すればするほどどんどん便利になるし、アイデア次第でいろんなことができるようになります。
皆さんも、自分専用の自転車を作ってみてはいかがでしょうか?


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