アジングにおいて、ワームやジグヘッドのカラー選びは釣果を左右する大きな要素のひとつです。
中でも「アピールカラー」と呼ばれる蛍光色や強い発光を持つカラーは、多くのアングラーから信頼されています。
しかし、一般的な考え方に当てはめると、ルアーはエサに似せる釣り方ですので、自然な色の方が釣れそうな気がします。
では、なぜアピールカラーはアジに効果的なのでしょうか? 本記事ではその理由を科学的・実釣的な観点から掘り下げて解説します。
アピールカラーとは?
アピールカラーとは、視認性が高く、魚に強い存在感を示す色を指します。代表的なものに以下があります。
・チャート(イエロー)
・濃いピンク
・濃いオレンジ
・ケイムラ
・グロー
アジングの場合、透明度が低く濃い色がアピール系と言われることが多いです。
これらはナチュラルカラー(クリアやラメ入りクリア)に比べ、水中で強いコントラストを生むため、アジの注意を引きやすいのです。
そもそもアジが食いつくために必要なことを考えてみよう

でも、こんなエサと全然違う色、魚が食いつくの?
確かに、アピールカラーは自然なエサとはかなり大きな違いがあります。
が、そもそも大事なことを見落としていませんか? 生き物が捕食するためには、その対象を見つけなければならない。
しかも、空気と違い、海水はどうやってもそれなりに濁ります。水深5m以下でも海底が見えないことは割と普通ですが、空気中で5m離れたものが見えないなんてこと、まずあり得ませんよね? 文字が読めないということはあっても、そこに人がいるか犬がいるかくらいの見分けはつくはずです。
つまり、魚はそれだけ見えない環境でエサを探し、捕食しているわけです。ただでさえ魚は人間より目が悪いわけですしね。

そんな状態でどうやってアジはエサを見つけるの?

最初は側線という器官でレーダーのように波動を感知し、ざっくりどのあたりにエサがあるかを見つけるとされている。そして、エサに近づき正確な位置を視認し、捕食するわけだ

レーダーってなんだか潜水艦みたい!
さらに、アピールカラーの有用性を示す意見として「そもそも自然なエサがたくさんある環境下で、エサではなくルアーを食わせるためには自然な方法だけでは難しい」という考え方があります。
本物がたくさんある状況下で食わせる方法は、本物より目立たせて先にルアーを食わせるしかない。ビギナーほど本物と混ぜてルアーを紛れさせようとしがちですが、やりすぎると本物を食うばかりで、ずっとルアーを食わせられないという状況が続いてしまいます。

そっか、エサじゃないからこそ、自然な方法以外で食わせるという考え方も必要になってくるわけですね

もちろん、魚の警戒心が強いほど、この自然な方法以外で食わせるという方法は通用しづらくなります。いわゆるスレですね。そういった時のためにナチュラルカラーが必要となるわけです
光の波長と水中での色の見え方
水中では光の吸収によって色の見え方が変化します。例えばこんなふうに。
・赤 → 浅場では目立つが、深場では消えやすい
・青や緑 → 水中でも残りやすい
・蛍光カラー → 水中で光を反射・拡散しやすい
特に夜の常夜灯下や濁りのある状況では、強い波長を持つアピールカラーが魚の目に届きやすいため、効果を発揮します。

赤ってエビっぽいからなんとなく釣れると思ってたけど、弱点もあったんだね
アジの視覚特性
アジは主にプランクトンを捕食する小魚で、暗所や弱い光環境でも動体視力が高いとされています。
さらに、目の細胞において色覚を司る錐体細胞の数から、青〜緑系の波長を感じ取りやすいと考えられております。
また、人間には感知できない紫外線の色を見ることができます。それがUVカラーが効くとされる理由の一端になっています。
つまり、アジの視覚に「強く届く色=アピールカラー」は、見つけやすいため捕食スイッチを入れやすいのです。

ただしアジは大きくなるにつれて魚食性が高くなるので、ちょっと考え方が変わってきます。

おかっぱりでも大型が釣れるところでは、キビナゴなどを捕食しているとされている。そういう場合は、青はどちらかと言えばナチュラルカラーってことになるな。場合によってはワームよりもメタルジグの方が反応がいいこともある。
集魚効果とリアクション効果
アピールカラーが釣れる理由は、大きく分けて二つあります。
まずは集魚効果的な意味合い。周囲の魚に「ここにエサがある」と知らせるわけですから、群れを寄せやすいわけです。
またリアクションバイトを誘発させやすいという見方もできます。

りあくしょんばいと?

口を使わないアジに対して、イレギュラーなアクションを入れることで本能を刺激して「思わず食いつく」ように仕向けることだ。強い色は違和感も大きいからより目立つだろうな

てことは、低活性だからってナチュラルカラー一択ってわけでもないんだね
そういうことです。アジはいるのに、アピールでもナチュラルでも食わないなら、あえてアピールカラーを使ってリアクションを狙うのも一つの手ですね。
アピールカラーの使いどころ
実際のアジングでは、次のようなシチュエーションでアピールカラーが効果的です。
・常夜灯の明暗部を攻めるとき
・濁り潮や雨後で水質が悪いとき
・ベイトが多いと判断できるとき
・活性が低くリアクションバイトを誘発させたいとき
・群れを見つけたいサーチ段階
一方で、見切られやすい場面もあるため、アピールカラーで寄せてからナチュラルカラーにローテーションするのが定番パターンです。
まとめ
いかがでしたか?
アピールカラーが釣れる理由を改めてまとめると、以下のようになります。
・水中で強く目立つ波長を持つこと
・アジの視覚特性に合致していること
・集魚効果とリアクション効果を生むこと
「釣れる色は状況次第」とはよく言われますが、アピールカラーは特に魚を寄せる・スイッチを入れる起点として欠かせない存在です。
アジング初心者も上級者も、ぜひカラーローテーションの一軍として取り入れてみてください。


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