とある釣り具店員がこぼした愚痴の中にこんなのがありました。
それは「釣れる竿を売って欲しい」というもの。うーん、確かに答えづらいですね。

なんで? 釣れる竿を売って欲しいのって普通な気がするけど
そりゃそうなんですが、答えづらいのには訳があります。
今回はこの問いに対して自分なりの答えをだしてみましょう。
「勝てるテニスラケットを売ってくれ」と言ってるようなもの
単刀直入にいうと、「釣れる竿」とはテニスで言えば「勝てるラケット」と同じです。
スポーツ用品店で「勝てるラケットをくれ」ってビギナーが商品買いに来たら、そりゃ店員も困るでしょう。
「弘法筆を選ばず」という言葉もある通り、プロは結局テニスラケットとして使えるものである限り、安物でも素人には勝って当然ですよね?

確かにプロの使っているラケットを使ったら勝てるようなきもするけど、結局勝てないんだよね〜。私もソフトテニスしてたからなんとなくわかる
釣りはスポーツ

でもテニスは人対人っしょ? 釣りとは少し違うような気がするけど
それはどうでしょうか?
確かにテニスは対人戦ですが、生物VS生物という意味では釣りもスポーツも変わりません。しかも釣りは元々狩りでもあるので、魚からしてみれば、生死を賭けた戦いでもあります。
ともすれば、”ただいい竿を使った“だけでは、釣れる確率が上がるわけもありません。
なぜ釣れるかを理解しよう

釣れる確率が上がらないんじゃあ高級ロッドの意味ないじゃん!
いいえ。使い方をちゃんとマスターしていれば、釣れる確率については上がります。ただし「どうしてその竿が必要なのか」を理解している場合に限ります。
スポーツでも初心者が適当に買った道具より、「こういう球を打ちたいから、ガットは硬いのがいいな」と言ったように、その道具の特徴を理解していた方が道具を活かせるものです。

例えば僕の場合、短めの5ft台の竿を好む傾向があります。これは近隣の底が浅めであまり重たいジグヘッドだとすぐ沈んでしまうから。そのため0.8gを中心に軽量リグを好む傾向があるのです。
突き詰めていくと、お高い竿がなぜいいのかを理解できるので、「お高い竿の中でもどうしてこの竿選ぶのか?」というところまでこだわることができ、結果、釣果アップに結びつけることができるわけです。

道具は所詮道具ってこったな
高いロッドをいきなり選ぶ方がいいって意見もあるけど……

そう言えば、釣りYoutuberさんが「安い竿を買って安物買いの銭失いをするより、最初から高いロッドを買った方がお金を使わなくていい」って言ってらっしゃったのですが……こういう考え方もありますよね?
まぁそうですね。否定はしません。が、個人的にはその考え方には少し否定的です。
確かに安いロッドを買って、釣りにハマり、さらに性能のいいロッドを追い求め、買い直していくうちに結局高いロッドを買ってしまった場合、金銭的には無駄遣いと言わざるを得なくなる状況ではあります。
ただ、いきなり高いロッドを買ってしまうと、いくつかの問題が発生します。
まずは、そのロッドが釣り人に合わないケース。
ハイエンドクラスロッドは各メーカーの考える最強の技術を詰め込んでいるわけですので、それなりに尖った性能をしていることが多いです。ほぼ同じ番手のロッドでも、結構微妙な違いが発生します。

けど、同じ釣種だよね? それなら必然的に似たような性能になると思うんだけど

そうなんだがな。しかし、さっきのタヌキの例の通り、それを試すテスターの好みによっては使うリグも感度に求める考え方も、何もかもが違う。特にアジングはハイエンドとなると個性派揃いになるから、釣りを続けていくうちに、そのユーザーの求める理想から微妙に離れる可能性もある。
知識が浅いままでハイエンドを選ぶと、その微妙な違いが釣果を下げている気がして、結局満足できない可能性が出てきます。ただでさえ、釣りは釣れない時間の方が長いもんなので、それを竿のせいと考えてしまう人もいるでしょう。
また、アジングにハマっていく間にいろんな知識を得ることになるわけですが、そのうちに自分のロッドの弱点や他社のハイエンドロッドの利点に気づくでしょう。
運よく自分に合ったロッドに一発で出会えたなら、それが一番お金が掛からなくていいのですが、そううまくいかないのが人生というもの。
そんなギャンブルをするよりは、エントリーロッドで地道に魚のいるところを見つけていく方が、最終的に釣果も伸びていいと思いますよ。

ただし、安すぎるロッドについてはまともに使えないものも多いので、せめて有名メーカーのエントリークラス。だいたい1万円クラスのロッドから始めるのが無難ですね

ま、近年は物価高の影響でエントリークラスが2万円からってメーカーも多いがな。1万円台となると、メーカーも絞られてくるぜ
まとめ 大事なのは道具より地道な努力
いかがでしたか?
結局、道具は所詮道具です。その性能を生かすも殺すも使い手次第です。最近はエントリークラスでも性能が高いので、安くても地道に実力をつけていく方がいいと思いますよ。





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