ベイトリール最大の弱点といえば、やはりバックラッシュ。どんなに頑張ってバックラ対策しようとしても飛距離が出なかったり、かといって緩めるとバックラするし。
特にブレーキ全開でもバックラッシュし始めた日にはもうどうすりゃええねんという風になりますよね。
ではバックラッシュを防ぐための方法はどんなものがあるのでしょう? 今回はベイトアジング前提でバックラッシュの防ぎ方をご紹介しましょう。
どうしてバックラッシュするの?

そもそもなんでベイトリールってバックラッシュするの?
この理屈を紹介するには、トイレットペーパーを意識してもらうとわかりやすいです。
ほら、子猫や子供がふざけてトイレットペーパーを引き出して遊んじゃう事あるでしょ。楓とか絶対子供のころやってますよ。

ちょ!? なんで知ってんの!?

……やってたんですね
このとき紙が出るのではなく、トイレットペーパーの芯がある部分に巻き付くことありますよね。この現象と同じことがベイトリールでも起きるのです。

つまりラインの放出よりスプールの回転数の方が早く、逆にスプールに巻き付く。あるいはスプールに余計なたるみが生まれ、そのせいでスプールの中で絡まってしまうわけです。
それを防ぐために、ブレーキシステムや親指で適度なブレーキをかけてスプールの回転を抑制し、たるみが発生していない状態を保たないといけないわけです。
バックラッシュをほどく方法を覚えよう
ぶっちゃけてしまうと、バックラッシュを完全に防ぐ方法はありません。
そりゃ飛距離求めないならバックラッシュゼロってのは可能なんですが、ある程度求めだすとうまい人でも軽いバックラくらいはやっちゃうものです。
なので、最初はバックラを抑制する方法というより、バックラッシュをほどく方法を覚えた方がいいです。

やり方は簡単。まず、ラインを軽い力で出します。上手くいけばラインを出した時点でバックラッシュが改善するのですが、途中で引っかかることがあると思います。
引っかかったら、スプールを軽く押さえ、指を滑らせるように一回転ハンドルを回します。
この時、力強く押さえ過ぎないことを意識しましょう。力を入れすぎるとラインに食い込んでいる部分がさらに食い込み、さらにひどくなるケースがあるからです。
そして、再びラインを出す。大抵はこれで解消できます。
状態がひどいときは?

上記の方法でどうしてもバックラッシュを解消できない場合は、スプールから直接”ラインが出ていかなくなっている原因であるライン”を見つけて引っ張ってあげましょう。
大抵レベルワインダーに出ていくラインに巻き付くような感じで引っかかってますので、これを引っ張ってみましょう。ある程度引っ張れば引っかかりが取れて再びライン出せるようになります。
一番大事なのはバックラッシュしないキャストを覚えること
バックラッシュを防ぐために一番大事なことは、正しいキャスト方法を覚えることです。
ほら「弘法筆を選ばず」というでしょう? 逆をいえば筆の違いで上手い下手が決まるわけじゃない。これと同じことが釣りでも言えるわけです。
投げ方が間違っていれば、どんなにいい道具を揃えてもバックラッシュしますし、逆に間違ってなければ多少安い道具だろうがバックラッシュしないわけです。
コツを簡単にまとめると以下の通りになります。
・力まないこと。後ろに振ってその力で前に戻す感じ
・スピニングより早めにラインを解放する
・着水したらサミングを行うこと
詳しくは下記のページで紹介しています。
バックラッシュを防ぐブレーキ

ベイトリールの特徴として、リール自体にブレーキが存在するところがあります。それだけに、慣れていない人も多いはず。
ではどんなブレーキがあるのか見てみましょう。
メカニカルブレーキ
まず最初にメカニカルブレーキ。
メカニカルはスプールを直接締め付けることでスプールの回転を抑制するシンプルなブレーキです。
ハンドル側に丸いつまみがあると思うのですが、これがメカニカルブレーキの調整つまみです。これで締め付け具合を決めるわけです。
基本的にはゼロポジションで固定します。ゼロポジションはスプールを左右に動かそうとしたときにガタガタと動かないギリギリの位置のことをいいます。
ブレーキシステム
ブレーキシステムはメカニカルブレーキ以外のものを差したブレーキの総称を差します。
ブレーキシステムは下記の種類に分かれます。
遠心ブレーキ(主にシマノ)
マグネットブレーキ(主にダイワやアブガルシア)
ハイブリット(アブガルシアのお高いリール)
DCブレーキ(主にシマノのお高いベイトリール)
ベイトアジングで使われるものは、ベイトフィネスリールと呼ばれるタイプで、軽量リグに特化したものとなります。ベイトフィネスタイプのリールは大抵マグネットブレーキものがほとんどです。
ブレーキシステムはハンドルと反対側にあるダイヤルで調整します。遠心、ハイブリットについてはリール内部のブレーキピンで調整できます。

うーん、もうちょっとゆっくり教えてほしいなぁ。

今回はバックラッシュを防ぐ方法の総合的な対策ですからね。ちょっと駆け足になっちゃいますので、詳しく知りたい人は下の記事をおすすめいたします
ラインセッティングも重要
バックラッシュを解消するためには、ラインセッティングも重要な要素です。
というのも、バックラッシュの起こりやすいラインというものがあるのです。
バックラッシュの起こりやすいライン その1 0.3号以下のライン
細すぎるラインを使ってしまうと、スプールと本体の間にラインが巻き込まれやすくなってしまいます。それが引っかかりとなりバックラッシュを引き起こします。
そのおおよその目安となるのが0.3号という基準。これ以下の細さのラインはどうしてもライントラブルが発生しやすくなります。
他のベイトリールを使うルアーゲームではそんなに細いラインを使うことはほとんどありませんが、アジングの場合は好んで使う人が多いので、ラインは太めを意識しましょう。
バックラッシュの起こりやすいライン その2 硬いライン
エステルなどの硬めのラインを使ってしまうと、バックラッシュの確率を上げてしまいます。
なので基本的にはPE。もしくはナイロンということになります。フロロもアジングで使う細さだとそんなにライントラブルを起こさないのでおすすめです。

エステルもまったく使えないというわけではないが、どうしてもPEよりはバックラッシュしやすくなるので注意だ

スピニングリールだとエステルが流行っているのに、ベイトアジングだと違うなんて不思議なもんだね
まとめ バックラッシュとうまく付き合うには?
いかがでしたか?
バックラッシュは確かにベイトアジングの壁といえる部分です。ですが、うまく付き合ってあげると大幅に解消できますし、キャストできるようになると投げているだけでも楽しくなります。難しいを楽しむのも釣りの面白さですよ。
ぜひバックラッシュとうまく付き合って、ベイトアジングを楽しんでください。
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