いまさら聞けない? カーボンロッドとグラスロッドってなに

雑談・考察

ロッドの素材の基本はカーボンとグラスという素材。

現在の主力はカーボンロッドなのは間違いないですが、別にグラスロッドが一方的に悪いというわけでもありません。

ではカーボンとグラス、どんな違いがあるのでしょうか? それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく解説します。

カーボンロッドとは

カーボンロッドは、炭素繊維(カーボンファイバー)を主な素材として作られたロッドです。

メリットは軽量で感度が硬く、反発力が高いので操作性、キャストで飛距離を出しやすく、パワーもあります。現在発売されているほとんどのルアーロッドはカーボンロッドであり、激安ロッドでもたまにカーボン配合ロッドは存在するほど浸透してきています。

美穂
美穂

そんなに最強なら、カーボン一択じゃない?

そうでもありません。ちゃんとデメリットも存在するのです。

カーボンのデメリットは折れやすい事。現代はだいぶ解決してきていますが、カーボンを配合するたびに基本的には強度は低くなります。

だいふく
だいふく

昔はカーボンロッドは強度が低すぎて使い物にならないなんて言われてた時代もあったらしいぜ

彩夏
彩夏

そういえば、お父さんが昔はカーボンロッドってだけで高かったって言ってましたね

アタホタヌキ
アタホタヌキ

現代でも基本的にはカーボンの方が高いんですが、もういうほど価格差はない……というより、グラスロッド自体が少なくてダイソーロッドくらいになってますね。普通にアジングロッドを選んだら、確実にカーボンロッドという事になります。

グラスロッドとは

グラスロッドは、グラスファイバー(ガラス繊維)を素材に使用したロッドです。

基本的にはダイソーロッドのような激安ロッドに使われていることが多く、しなやかで粘りが強いことが特徴です。

美穂
美穂

激安ロッドなんかに使われるんだったら、めちゃくちゃ折れやすいんじゃないの?

実はそれどころかカーボンロッドより非常に折れにくいのがグラスロッドの特徴なのです。それこそ子供がどこかに叩きつけちゃうくらいじゃまず折れません。グラスが折れるときはロッドではなくガイドから折れます。

ただし、重たくしなやかすぎて感度が低いことが問題です。

カーボン配合率の意味と影響

「カーボン配合率」とは、ロッドの素材にどれくらいカーボン(炭素繊維)が含まれているかを示す数値のことです。通常、「○○%」という形で表示され、たとえば「カーボン配合率 98%」などと記載されています。

それぞれの特徴も見ていきましょう。

カーボン配合率が高い(例:90%以上)

カーボン配合率が高いと、ロッドが軽くて高感度。操作性が高くキャストがビシッと決まります。

アジングロッドはカーボン配合率が高いものが多いので、大抵90%以上です。

代わりに折れやすく、アタリを弾きやすいことが弱点。これは高いロッドでも変わりません。

美穂
美穂

高いのに折れやすいんだ

そもそも、高いロッドは丁寧に扱うことを前提としています。むしろ有名アジングメーカーほど折れやすさを包み隠さず、注意書きに「扱いの注意点」として書いています。

もちろんですが、わざと折れやすいロッドを作っているわけではなく、ある程度の折れにくさを確保しつつ、感度を極めているわけです。

カーボン配合率が低い(例:40~70%程度)

カーボン配合率が低くなると、しなやかで折れにくく、バラしにくいという特徴が生まれます。

巻きアワセでも綺麗にフッキングできるので、巻き物系ルアーとの相性がよく、ハゼクラとかにも使われます。

彩夏
彩夏

なら、アジングとの相性は悪そうですね……アジングでは絶対使われないのでしょうか?

アタホタヌキ
アタホタヌキ

アジングロッドとしては少数派でしょうね。ただし、あれはあれで面白いですよ。アジの引きがダイレクトに手に伝わるし、遊びで持っておくと楽しいです。

なぜ100%ではないのか?

美穂
美穂

カーボン配合率が高ければ軽くて感度が高いんでしょ? だったらカーボン100%の本気ロッドとかできないかな?

「カーボン配合率100%」というのは、理論上はあり得ても実際の製品ではほとんど存在しません。

なぜなら、カーボン繊維を固めるための樹脂(レジン)などの材料が必ず使われているからです。

おまけ カーボンロッドの作り方

カーボンロッドは、カーボンシートを芯材(マンドレル)に巻き付けて成形します。

まず、ロッドの形状に合わせたマンドレル(金属棒)を用意し、離型剤を塗布。次に、カーボンシートを適切な方向にカットし、繊維の向きを意識してマンドレルに巻きます。

巻き終えたらヒートシュリンクテープで締め付け、空気や樹脂のムラを防止。その後、高温炉で加熱・硬化させます(約120~180℃)。

冷却後にテープとマンドレルを外し、表面を研磨。ガイドやグリップを取り付けて完成となります。

詳しくは下の動画を参考にしてみてください。結構楽しいですよ。

まとめ ロッドの素材にもこだわってみよう!

いかがでしたか?

本当はカーボンシートにもいろんな種類があり、そこまで突っ込むとロッド選びも楽しくなるのですが、ほぼほぼ東レの宣伝になりそうだったので、とりあえず基本的な内容に収めてみました。

ただ、素材までこだわってみるとロッド選びも楽しくなりますので、ぜひ調べてみてはいかがでしょうか?

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