釣りは自然の中で行うゲームです。
ご存知の通りデジタルにもゲームってありますが、どうにも昔よりおもしろいという話を聞きません。そこにはどんな差があるのでしょうか？
今回はゲームと釣りというテーマで考えてみたいと思います。
ゲームは釣らせるため、釣りは釣らせないために動く
ゲームと釣り。最大の違いは「ゲームは釣らせるためにゲームを作る」のに対して「魚は釣らせないために動く」という点。
昔ゲーム制作に勉強もしたことあるタヌキ。ゲームとは簡略化であり、スキルがなくてもある程度楽しめることが求められます。
だから運転免許がなくてもみなさんマリカーで楽しめるわけで、現実世界で赤甲羅とか投げようもんなら複雑骨折どころか道路交通法違反でしょっ引かれます。
釣りも同じで、現実より必ずある程度難易度が下がるものです。
でも、ゲームだって実際の釣り並みに難易度を上げることはできるんじゃない？
確かに、普通に考えれば高難易度の釣りゲームをすればいいだけなような気もします。ですが、それでもやはり釣りゲームにはある程度の限界があります。
というのも、釣りゲームは突き詰めると大抵クイズゲームとなってしまうからです。
状況にあったタックル、ルアー、ライン、リール。そして正解だったら必ず釣れなければいけません。
ですが、本物の釣りはクイズゲームではなく、すべて正しいとしても、ボウズをくらう可能性があるのです。これ、ゲームだとただのクソゲーです。
当然といえば当然の問答ですが、釣りの場合そういった理不尽があるからこそ、釣れた時の感動があるといえるわけで、それこそが本物の釣りがここまで長く続いてきた理由だと思います。
ゲームのタックルは万能すぎる！？
でもさ、そんなこといったってゲームをつくる側としては解決しようがなくない？
そりゃそうです。が、解決する方法もなくはないと僕は思います。
現在の釣りゲーム最大の問題は、釣具の種類が少なすぎることにあると思います。大体ロッドは三種類程度。種類が多くてもベイトリールかスピニングかの違い。で、大体値段によってレベルが変わるだけで、細かいステータスは違わないものです。
最終的には高いロッドとリールを買えば、アジでもサメでも釣れちゃうわけで、僕はこれがよくないと思うのです。
現実の釣りは、釣る魚によってタックルを変えますし、ラインもルアーもエサだって変えます。
そして、便利なステータス表なんてものはありません。どれが正解なんてわからないものです。
高いロッドとリールが正解なんていうゲームは、最終的に行き着くところが同じになってしまいます。それよりも「高いけど弱点がある」だったり「安いでも高いロッドに勝つことがある」の方がゲーム性が高い。
これと似たような現象を持つゲームが存在していて、「カービィのエアライド」といいます。
エアライドのゲームモードの中にシティトライアルというものがあるのですが、街中を自由に飛び、パワーアップアイテムを回収して、バトルやイベントを乗り越えてランダムで決まる最終決戦で戦うという、そんなシステムです。
そのシティトライアルでは、伝説のエアライドマシンというものがあります。街の中にランダムに発生する箱の中から3つのパーツを集めた時だけ乗ることができる最強のマシンです。
そんなの手に入れたら必勝じゃん！
と、そうは問屋が下さないのが、エアライドのすごいところ。最終決戦の内容によってはむしろ伝説のマシンじゃない方がいい場合もありますし、飛行能力が高くレースが得意な「ドラグーン」というマシンに乗れたとしても、育てすぎると初心者にはまったく扱えない暴馬になって、むしろ勝てないなんてことも。
もう一つの伝説のエアライドマシン「ハイドラ」なんて、競技によっては初期マシンを育てたほうがいいとまで言われています。
こういった、高ければ勝てると言い切れないシステム。こういった奥深さが釣りゲームにも必要だと思います。
まぁ、ここまで語りましたが、現実はなかなか難しいですそうですがね。プログラムも複雑になるし、簡単には作れそうにありません。
近年は海外の釣りゲームがすごい
それにしても、最近は海外の釣りゲームの勢いがすごいですね。釣具の種類も半端ないし、釣り方の種類もなかなか多いです。
まぁ文化の違いの影響で大体淡水の釣りが多いですけどね。やっぱアメリカだと土地が広大なだけに池での釣りがメインになりますから。
それだけに、日本の釣りゲームも頑張ってほしいと思って、今回こういった記事を書きました。
一応日本で有名なゲームでは釣りスピリッツがあります。ただ、道具選びより、アクションで誘う過程より、ファイトの部分を楽しむゲームですので、やっぱりもっと色々工夫する楽しみかたをしてみたいんですよ。
実際、アジングなんてその筆頭だと思うんですよね。
釣り魚としては平凡で、珍しくもなく大きくもない、アジを釣ってなぜ感動できるかって、やっぱ独特な面白さがあるからだと思うんですよ。
というわけで、日本の釣りゲームも頑張れ！ 僕が言いたいのはこれだけです。
Amazonで人気の高い釣りゲーム5選
ちなみに僕はこの中だとBassmaster Fishing 2022が好きですね。タックルの種類がめちゃくちゃ多いし、キャスティングテクニックもたくさんあってやりごたえがあります。
ルアーが美少女に！？ 擬人化の日本注目のゲーム「ルアープリンセス」
そんな釣りゲームの未来を憂いる僕の前に、まさかのゲームが爆誕しました。その名も「ルアープリンセス」。
いやーこれみたときは「ついにルアー業界にも擬人化がきたかー」と思いましたよ。しかもルアーメーカー協力のもと本物のルアーが美少女化してるそうです。
今のところはバス用ルアーだけみたいですが、今後アジング用ルアーも出してほしいですね。
……アジングワームを擬人化したらなんかロリキャラになりそうだけどね
まとめ いつかいろんな釣りが体感できる釣りゲームがやってみたい！
いかがでしたか？
確かに釣りゲームは実際の釣りとの違いがどうしても発生してしまいます。まぁその辺は仕方ないところもあると思います。
ですが、今日まで釣り文化が残ってきたのは、やはり独特な面白さがあるからだと思います。ゲームにその面白さを落とし込むことは決して不可能ではないと思います。それに、現実で釣れない時にゲームの魚に癒してもらうのも悪くはないと思いますよ。
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